日本女子格闘技界の「超新星」の異名を取るRIZIN女子スーパーアトム級王者伊沢星花(24=フリー)が一本勝ちで決勝進出を決めた。7月のトーナメント1回戦で惜敗も、勝者RENAの負傷欠場の影響で“復活”したアナスタシア・スヴェッキスカ(24=ウクライナ)と女子同級(49キロ契約体重)トーナメント2回戦で激突。2回終了間際に三角絞めから左腕を捕獲。同回4分56秒、寝技の攻防から腕ひしぎ逆十字固めでギブアップを奪った。試合終了後はスヴェッキスカと2人でウクライナ国旗をリングで広げた。

前戦の試合後は泣きじゃくり、マイクパフォーマンスもままならなかった伊沢だったが、今回は笑顔。「泣いていません。今回2回戦のアナスタシア選手、遠くから大変な中でやっていて。本当に強くて試合中ずっとこわかったです。やっている中、初めて相手と通じ合える気がしてMMA(総合格闘技)が好きになりました」と笑顔をみせた。

決勝は反対のブロックで元RIZIN女子同級王者浜崎朱加を下したパク・シウとの顔合わせとなった。DEEP・JEWELS同級王者との2冠王者として「決勝戦も頑張ります」と意気込んだ。リングコスチュームを青色で統一し、今大会のために左頭部の星の編み込みも「夏の終わりをイメージしました」と青色で心身を統一した。

試合前には「今回は世界に向けて配信もある。アトム級はもっともっとおもしろいんだということをアピールして、世界でも広げていきたい。知名度を上げる」とキッパリ。RIZIN女王としての誇りをみせる覚悟を示した。優勝トロフィーを掲げるその時まで、伊沢は集中力を研ぎ澄ませていく。

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