20年大みそか以来約1年9カ月ぶりに日本リングに帰還した、RIZINバンタム級王者・堀口恭司(31=アメリカン・トップチーム)が、2回一本で貫禄勝利を収めた。

超RIZINと2大会同日開催、大トリとなった38大会のメインイベントメインイベントで、金太郎(29=パンクラス大阪稲垣組)と対戦。1回、金太郎に死角から蹴りに合わせたカウンターの左フックをさく裂され、腰を落とす場面もあったが、その後は冷静に対応。2回早々に鋭いタックルでテイクダウンを奪うと、2分50秒過ぎに肩固めで絞め上げて一本を取った。



金太郎に一本勝ちし勝ち名乗りを受ける堀口恭司(撮影・滝沢徹郎)
金太郎に一本勝ちし勝ち名乗りを受ける堀口恭司(撮影・滝沢徹郎)

◆試合経過

第7試合 MMAルール:5分×3回/61キロ


堀口恭司2R2分59秒
一本
×金太郎

【RIZIN】堀口恭司貫禄勝利「格闘技こういうことあるから面白い」肩固めで絞め上げて一本

★堀口のコメント「嬉しいですね。パンチをもらってしまったので、もうちょっと自分の得意な寝技でいけたらよかったと思いました。自分自身はヒヤッとはしなかった。当たり前のことだけど、金太郎選手はすごく自分の対策をしてきたなというのは感じました。連敗だからどうというのは気にしていませんでした。(今後は)体重がどうしても軽いので、1階級下げようかなという思いはあります。負けているので海外でやり返したいという気持ちはある」

★金太郎のコメント「悔しいです。試合に集中していて一部一部は覚えていないですが、勝負できるなと思った。狙っていった攻撃は手ごたえがありました。メンタル的にはよかったので、堀口選手と試合ができたといういい経験を生かして、強い選手と戦い続けていきたい。SNSなどの批判は、「見とけよ」と自分を奮い立たせてくれた。力になりました」

1回、金太郎(左)にタックルを見舞う堀口恭司(撮影・滝沢徹郎)
1回、金太郎(左)にタックルを見舞う堀口恭司(撮影・滝沢徹郎)
1回、金太郎(左)に蹴りを見舞う堀口恭司(撮影・滝沢徹郎)
1回、金太郎(左)に蹴りを見舞う堀口恭司(撮影・滝沢徹郎)
1回、金太郎(右)は堀口恭司にパンチを見舞う(撮影・滝沢徹郎)
1回、金太郎(右)は堀口恭司にパンチを見舞う(撮影・滝沢徹郎)
2回、金太郎(下)から肩固めで一本勝ちする堀口恭司(撮影・滝沢徹郎)
2回、金太郎(下)から肩固めで一本勝ちする堀口恭司(撮影・滝沢徹郎)
2回、金太郎に一本勝ちしさけぶ堀口恭司(撮影・滝沢徹郎)
2回、金太郎に一本勝ちしさけぶ堀口恭司(撮影・滝沢徹郎)

第6試合 MMAトーナメントルール:5分×3回/49キロ


伊沢星花2R4分56秒
一本
×アナスタシア・スヴェッキスカ

【RIZIN】「超新星」伊沢星花が一本勝ちで決勝進出 スヴェッキスカとウクライナ国旗広げる

★伊沢のコメント「試合はすごく怖かったんですけど、それ以上に楽しかった。寝技が強くて、下からの動きがすごくうまかったです。いつでも極め技を狙っていく試合が好きです。(アナスタシア選手とは)駆け引きとか見極めとかで、同じようなことを考えているなと、気持ちの面で通じ合えているのかなと思った。今回もすごく苦戦したんですけど、決勝もいい流れで向かっていけるのかなと思います。(決勝の相手のパクは)テイクディフェンスが強い選手なので、テイクダウンがカギとなる。コントロールしていきたいと思っています」

★アナスタシアのコメント「伊沢選手は、スーパーアトム級最強の選手というのは知っていた。今回経験を積めたということで高く評価している。グラウンドの時間が長かったが、私自身やれるべきことはやったと思う。格闘技が大好きなので、これからもどんどん前進していけたらと思います。強い選手と当たることができてよかった。不足な部分を感じたので練習します」

ウクライナ国旗に身を包み入場するアナスタシア・スヴェッキスカ(撮影・滝沢徹郎)
ウクライナ国旗に身を包み入場するアナスタシア・スヴェッキスカ(撮影・滝沢徹郎)
ウクライナ国旗に身を包み入場するアナスタシア・スヴェッキスカ(撮影・滝沢徹郎)
ウクライナ国旗に身を包み入場するアナスタシア・スヴェッキスカ(撮影・滝沢徹郎)
ウクライナ国旗を手にリングインするアナスタシア・スヴェッキスカ(撮影・滝沢徹郎)
ウクライナ国旗を手にリングインするアナスタシア・スヴェッキスカ(撮影・滝沢徹郎)
アナスタシア・スヴェッキスカ(手前)を攻める伊沢星花(撮影・滝沢徹郎)
アナスタシア・スヴェッキスカ(手前)を攻める伊沢星花(撮影・滝沢徹郎)
アナスタシア・スヴェッキスカ(上)を攻める伊沢星花(撮影・滝沢徹郎)
アナスタシア・スヴェッキスカ(上)を攻める伊沢星花(撮影・滝沢徹郎)
試合に勝利した伊沢星花(左)はアナスタシア・スヴェッキスカとウクライナ国旗を掲げる(撮影・滝沢徹郎)
試合に勝利した伊沢星花(左)はアナスタシア・スヴェッキスカとウクライナ国旗を掲げる(撮影・滝沢徹郎)

第5試合 MMAトーナメントルール:5分×3回/49キロ


浜崎朱加×0-3
判定
パク・シウ

【RIZIN】浜崎朱加、韓国パク・シウに判定負け 伊沢星花との3度目の対戦ならず

★パクのコメント「まずは試合に勝ててよかった。浜崎選手はいろいろな意味でうまいしキャリアがあるので、ダウンを奪っても冷静に行こうと思っていた。やはりとても強かったし、完成された選手。だから本当に大変な試合でした」

★浜崎のコメント「負けてしまって、応援してくれた皆さんに申し訳ない。パク選手は印象と違うところはなかったが、ただ強かった」

3回、浜崎朱加(左)にパンチを見舞うパク・シウ(撮影・滝沢徹郎)
3回、浜崎朱加(左)にパンチを見舞うパク・シウ(撮影・滝沢徹郎)
パク・シウ(左)に敗れ言葉を交わす浜崎朱加(撮影・滝沢徹郎)
パク・シウ(左)に敗れ言葉を交わす浜崎朱加(撮影・滝沢徹郎)

対戦が決まった平本蓮と弥益ドミネーター聡志がマイクパフォーマンス

弥益ドミネーター聡志(奥)との対戦が決まりマイクパフォーマンスする平本蓮(撮影・滝沢徹郎)
弥益ドミネーター聡志(奥)との対戦が決まりマイクパフォーマンスする平本蓮(撮影・滝沢徹郎)
対戦が決まった平本蓮(手前)のマイクパフォーマンスに応じる弥益ドミネーター聡志(撮影・滝沢徹郎)
対戦が決まった平本蓮(手前)のマイクパフォーマンスに応じる弥益ドミネーター聡志(撮影・滝沢徹郎)

榊原CEOが謝罪


第4試合 MMAルール:5分×3回/61キロ


扇久保博正×0-3
判定
キム・スーチョル

【RIZIN】バンタム級GP覇者の扇久保博正「日本人キラー」キム・スーチョルに判定負け

★キム・スーチョルのコメント「正直なところ扇久保選手には申し訳ないところがある。本当はもっとスカッと決めたかったが、減量を急激にしてしまい消化器の状態が悪かった。父親がどれほど強いかというのがわかります。私の妻も子供を宿しており、今が10週ですので、扇久保選手の気持ちも伝わってきました」

★扇久保博正のコメント「完敗だった。最後まで勝ってやると思って戦っていたが、今はキム選手が強かったと、そういう風に思っています。フロントチョークで相手が落ちたと思って、一瞬緩めてしまった。思っていたよりすごくタフでした。どんどん前に出てこられて削られてしまった。またここから這い上がっていくのを見せるのが僕の生き方だと思うので、頑張っていこうと思います」

扇久保博正(左)を攻めるキム・スーチョル(撮影・滝沢徹郎)
扇久保博正(左)を攻めるキム・スーチョル(撮影・滝沢徹郎)

第3試合 MMAルール:5分×3回/120キロ


シビサイ頌真1R1分48秒
一本
×カルリ・ギブレイン

★シビサイのコメント「勝ててとてもうれしい。結果的には勝てたけど次試合したらどうなるかわからない。今後のことは鼻血がとまってから考えます(笑い)。次も頑張ります」

★ギブレインのコメント「このイベントで戦えてとてもうれしく思っています。夢だったので泣かないように感情を抑えることが大変でした。試合は、連続してパンチを出せばKOできるチャンスもあっただけに残念です。自分は挑発が好きなので、相手の挑発はとてもいいと思いました。相手の印象は試合前と変わりません。もっと柔術を練習しておけばよかったです」

シビサイ頌真(左)はカルリ・ギブレインにタックルを見舞う(撮影・滝沢徹郎)
シビサイ頌真(左)はカルリ・ギブレインにタックルを見舞う(撮影・滝沢徹郎)
カルリ・ギブレイン(下)に肘を落とすシビサイ頌真(撮影・滝沢徹郎)
カルリ・ギブレイン(下)に肘を落とすシビサイ頌真(撮影・滝沢徹郎)
カルリ・ギブレインに勝利し勝ち名乗りを受けるシビサイ頌真(撮影・滝沢徹郎)
カルリ・ギブレインに勝利し勝ち名乗りを受けるシビサイ頌真(撮影・滝沢徹郎)

第2試合 MMAルール:5分×3回/66キロ


萩原京平×2R2分14秒
一本
鈴木千裕

★鈴木のコメント(車いすで現れる)「散々なめたことを言われていたんで、絶対に負けられない戦いだった。勝てるとは思っていたけど、ほっとしている。骨とかに異常はない。1週間くらいで治るのかな。相手は気合が入っていたが、心を折ってやろうと思っていた。大みそかやりたい。格闘技ファンが見ていて「おもしろい」と思われるような選手と戦いたいですね。俺はチャンピオンになれる選手。それを証明できたかな」

★萩原のコメントやっちゃったなというか、実力がまだまだないというのを改めて感じました。ここで勝つか負けるかでこの先が変わると思っていたし、正直自信もあったので、ここで負けるのか…と思いましたね。もっと打撃戦になるかと思った。チームのみんなと1度しっかり話し合って、これからどういう風にやっていくか考えていく」

1回、鈴木千裕(下)は萩原京平を投げ付ける(撮影・滝沢徹郎)
1回、鈴木千裕(下)は萩原京平を投げ付ける(撮影・滝沢徹郎)
2回、鈴木千裕(上)は萩原京平の首を締め上げる(撮影・滝沢徹郎)
2回、鈴木千裕(上)は萩原京平の首を締め上げる(撮影・滝沢徹郎)
萩原京平に勝利した鈴木千裕はマイクパフォーマンスする(撮影・滝沢徹郎)
萩原京平に勝利した鈴木千裕はマイクパフォーマンスする(撮影・滝沢徹郎)

第1試合 MMAルール:5分×3回/71キロ


大原樹理×1R1分23秒
TKO
ルイス・グスタボ

★グスタボのコメント「勝つとはわかっていたがとてもうれしいです。自分の好きなことができていることもうれしいです。RIZINで一番ボクシングが強いのは自分。メイウェザーと戦いたい。朝倉選手と戦ったときには判定で負けましたが、自分の方が上だと思っているのでぜひ戦いたいです」

★大原のコメント「やっちゃった。どうしてもストライカー同士の戦いなのでこうなる結果も予想していたが、意識をとばされっちゃったのでそこは悔しい。フィジカルが強い。一発のパワーや瞬発力で違いを感じました。勝ってみんなの笑顔を見たかったです」

ルイス・グスタボ(手前)のパンチを食らう大原樹理(撮影・滝沢徹郎)
ルイス・グスタボ(手前)のパンチを食らう大原樹理(撮影・滝沢徹郎)
ルイス・グスタボ(左)のパンチを食らい倒れ込む大原樹理(撮影・滝沢徹郎)
ルイス・グスタボ(左)のパンチを食らい倒れ込む大原樹理(撮影・滝沢徹郎)
大原樹理に勝利したルイス・グスタボ(撮影・滝沢徹郎)
大原樹理に勝利したルイス・グスタボ(撮影・滝沢徹郎)