元WBA、WBC世界スーパーウエルター級王者輪島功一氏(79)の孫、磯谷大心(21=輪島功一スポーツ)が1回TKO撃破で東日本新人王に王手をかけた。同ウエルター級準決勝で、佐藤賢治(31=REBOOT.IBA)と拳を交え、2度のダウンを奪って1回1分36秒、TKO勝利。

「(パンチの)感触はありました。上下に打ち分けて普通にやろうというプランでした。(ダウン奪取後も)冷静にいけました」と納得の笑みを浮かべた。

リングサイドで祖父が見守る中、開始7秒で右オーバーハンドを打ち込んでダウンを奪った。右ボディーストレートで相手の体力を削り、さらにラッシュでロープ際に追い込んだ。最後は連打から右フックでダウンを追加し、レフェリーストップとなった。プロデビューから通算戦績4勝(4KO)で、東日本新人王決勝進出を決めた。父和広トレーナーも「しっかり頭を使って戦えた。4戦目でダメージなく(決勝に)いける」と及第点を出した。

11月3日に控える同決勝では、9月27日に準決勝を控える松野晃汰(神奈川渥美)-山本諒太(DANGAN AOKI)戦の勝者と顔を合わせる。両者ともにアマチュア経験豊富な選手だけに、どちらが勝ち上がっても強敵になることは間違いない。磯谷は「楽しみですね。自分の力でどこまでやれるか」と気合十分だった。