プロボクシングWBC世界ライトフライ級王者の寺地拳四朗(30=BMB)が日本人王者同士の2団体王座統一戦に向け「馬刺し」減量の効果を明かした。11月1日、さいたまスーパーアリーナでWBA世界ライトフライ級スーパー王者の京口紘人(28=ワタナベ)との2団体王座統一戦を控え、14日、出げいこ先の東京・練馬区の三迫ジムで日本ミニマム級8位小林豪己(23=真正)との2回のスパーリングを公開した。

京口との統一戦を備え、ライトフライ級リミットまで残り3キロまで減量は進んでいる。徐々に、ほおもほっそりしており「今回は馬刺しばかり食べています。切るだけで楽だし、タンパク質も取れる。何よりおいしい。馬刺しパワーです」と充実した表情。スパーリングでは若手成長株の小林の鋭い動きにも反応し、ジャブからのワンツー、圧力をかけてからの連打などで好調ぶりをアピールした。

英ウィリアムヒル社のオッズでは1.44の京口に対して寺地は2.75と不利予想になっているものの「僕にかけるチャンスでは。たくさん僕にかけてほしいですね」とまったく気にしていない様子。この公開スパーリングには京口陣営のワタナベジムの渡辺均会長ら4人が視察。緊張感あふれる雰囲気となったが、寺地は「(相手陣営視察は)久しぶりの感覚。良い緊張感でスパーリングできる」と余裕の笑みを浮かべていた。