総合格闘技プロ修斗の公式戦「SHOOTO GIG TOKYO VOL・33」(15日、東京・新宿FACE)で、新潟県在住の天天さくら(27、総合格闘技ジムBATTLE)がデビューする。女子アトム級(5分×2回)で玉田育子(AACC)と対戦。県内3人目の女子プロ選手になる。

仕上がりは万全だ。天天は切れのあるキックとパンチをミットに打ち込みながら、得意の打撃の感触を確かめた。相手の玉田は修斗は初参戦も総合格闘技で32戦のキャリアがあるベテラン。「うまいし、力が強い」と気を引き締めながら、「KOで勝ちたい」と自信をのぞかせる。

待ちに待ったデビュー戦だ。昨年10月の全日本アマ修斗選手権で初出場初優勝し、プロ資格取得。その後、タイミングが合わずにデビューの機会が訪れなかった。「この1年、試合を想定して練習した」。ジムの天風ゆうすけ代表(38)は「実力はある。とにかく練習熱心」と言う。

高校では部活に入らず、大学は合唱部。就職後、軽い運動のつもりでジムに通い始め、今は「練習が楽しい」と格闘技にのめり込む。「女性も気軽にできる競技だと知ってもらいたい」。先駆者の1人としての自覚も持ってリングに立つ。【斎藤慎一郎】

◆天天(てんてん)さくら 本名・堅田(かただ)さくら。1995年(平7)1月29日生まれ、新潟市出身。新津三小5年から空手を始め、中学3年まで道場に通う。新津五中では美術部。新潟商を卒業後、国際情報大に進学。17年に「BATTLE」に入門。159センチ。