ボクシング前4団体統一バンタム級王者井上尚弥(29=大橋)がWBO世界スーパーバンタム級1位にランキングされた。17日(日本時間18日)にWBO最新ランキングが発表され、同級1位にランクイン。現在、WBO王者はWBC王座も保持する2団体統一王者スティーブン・フルトン(28=米国)となり、井上は指名挑戦者となる。

昨年12月に4団体統一に成功した井上に対し、WBOは即座に「スーパー王者」に認定したと発表。24勝(21KO)無敗でKO率87.5パーセント、バンタム級で史上初の4団体統一王者、世界3階級制覇の実績、WBO世界スーパーフライ級時代に7度防衛成功したことなどを理由に認めたとした。

「スーパー王者」が1階級上(あるいは下)に転向した際、返上した王者に敬意を表し、転向した階級で指名挑戦権を得るとのルールがある。井上のランキング1位は既定路線となる。

井上は今月13日、バンタム級の世界ベルトをすべて返上すると表明。スーパーバンタム級に転向し、世界4階級制覇と2階級での4団体統一を狙うことを宣言していた。翌14日には地元の神奈川・座間市で行われたイベントで「(大橋秀行)会長が交渉している対戦相手は自分も耳にしています。すごくモチベーションが上がる相手」と発言。名前こそ挙げなかったものの、春ごろの世界挑戦をメドに交渉が進んでいることを明かしていた。