キックボクシングKNOCK OUT女子2階級制覇王者ぱんちゃん璃奈(本名・岡本璃奈=28)が17日に都内で会見し、12月に詐欺容疑で逮捕されたことを謝罪した。

黒のスーツ姿でKNOCK OUTの宮田充プロデューサーと並んで座り、「私がしでかしたことに対し、本当に申し訳ありませんでした」。KNOCK OUT王座を返上することを発表した。

「チャンピオンでありながら、こういうことになってベルトを返上させていただきます」と話した。宮田プロデューサーの説明を隣で聞きながら、神妙な表情で濡れた目元をぬぐった。

また、警察から格闘家としての活動許可を受け、3月5日に東京・代々木競技場第2体育館で開催されるKNOCK OUT2023 SUPER BOUT“BLAZE”大会でエキシビション戦に出場すると発表した。ぱんちゃんは「まだリングに立つのは早すぎると言われるのは当然。それでも応援してくれる方がたくさんいるので、また頑張りたい」と言い、涙を流した。対戦相手は未定。

ぱんちゃん璃奈は昨年6月に人気格闘家の那須川天心、武尊のサイン入りポスターを偽造し、インターネットオークションに出品。落札者から現金約9万円をだまし取った容疑で12月5日に兵庫県警垂水署に逮捕されていた。詐欺を働いた動機については、投資による損失だという。

一昨年の3月に友人から「100%もうかる」と投資話を持ちかけられて300万円を投資し、その後も数百万円を注ぎ込み「(22年)6月の時点で損失は1500万円以上」。同時期に左ひざ前十字靱帯(じんたい)を断裂して手術を受け、「1年以上リングに立てないと言われたことが重なり、善悪の判断がつかない状態になっていた」などと説明していた。

釈放されたぱんちゃんは自身のSNSで、東京の自宅を引き払いタイへ練習に行ったことも明かしていた。