プロボクシングWBO世界スーパーフライ級王者井岡一翔(33=志成)が18日、王座返上した。同日、所属ジム関係者がWBOに王座返上届を送付したことを明かしたもので、WBOも公式SNSで返上を発表した。昨年大みそかに激突したWBA世界同級王者ジョシュア・フランコ(27=米国)と6月開催を目指して再戦に向けて交渉しているが、WBO世界選手権委員会から同級1位の前WBO世界フライ級王者中谷潤人(25=M.T)との指名試合を義務付けられていた。

中谷戦を断ってフランコ戦を実現するには、WBO王座を返上する必要があった。今回、井岡が王座返上したことで、中谷は同級王座決定戦に出場。WBO公式SNSでは同級2位アンドリュー・モロニー(32=オーストラリア)と王座を懸けて拳を交える。5月以降に開催されるという。

昨年大みそかにフランコとの2団体王座統一戦で引き分け、6度目防衛に成功した井岡は1月9日、中谷との指名試合を命じられ、30日間の交渉期限が設けられた。しかし今月13日にはWBO公式サイトにて井岡-中谷戦の交渉が合意に至らず、23日に入札が行われると発表されていた。