タイガーマスクが、イホ・デル・ビジャノ3号との世代を超えた“遺恨”の戦いに勝利した。序盤はイホ・デル・ビジャノ3号の時間。試合途中にはレフェリーを押しのけ、タイガーの急所を蹴り上げた。再度、急所を狙われたタイガーだったが、これを防ぎ、後頭部にニールキックをかまし、9分28秒で、タイガースープレックスホールドを決め、3カウントを奪った。タイガーは「1週間っていう短い期間でしたけど、僕にとってはすごい熱い、そして刺激のあるシリーズでした」と振り返った。

今シリーズで、イホ・デル・ビジャノ3号が、タイガーのマスクを2度はぐ“事件”もあった。タイガーは「彼なりの挑発でもあると思いますし、でも最後はマスクを狙わずに、正攻法の技できたわけですから」と水に流した。ビジャノの父であるビジャノ3号は、かつて初代タイガーマスクと1980年代初期の新日本のマットで激突していた。初代からの“直系”を受け継ぐ4代目のタイガーマスクは「1981年の6月の蔵前でやったビジャノ3号対初代タイガーマスク、あの時は両者リングアウトという結末だったんですよね。今回はシングルで決着がついた、とは言いません。言わないけども、1回終止符というか。こっからは始まり」と先々での再戦を見据えた。