プロボクシング前4団体統一バンタム級王者の井上尚弥(29)が1日、走り込み合宿を打ち上げた。

元WBC世界同級暫定王者の弟拓真(27)、元日本スーパーライト級王者のいとこ浩樹(30=すべて大橋)とともに2月27日から3日間、静岡県内で下半身を中心としたフィジカル強化合宿を消化。元世界3階級制覇王者八重樫東トレーナー(40)の指導のもと、最終日の午後は1分間のインターバルを入れた6本の800メートル走に取り組み、八重樫トレーナー(40)、兄弟の父真吾トレーナー(51)らスタッフ陣とのリレー対決で全日程を終了した。

3日間、計6度の走り込みトレーニングを終えた井上は「予定される5月まで次戦まで約2カ月ぐらい。自分の試合に向けた合宿としては少し早めですけど、これで合宿は終わりです。フィジカルの基礎は作り上げた。今回の走り込みはメンタル強化も要素ですね」と収穫を口にした。

来週からメキシコ人パートナーとのスパーリングが始まる予定で「今回はいつも以上にスパーリングの期間が増えますね。スーパーバンタム級初戦なので、通常よりも実戦練習を多めにやっていきます」と気持ちのスイッチを切り替えていた

井上はWBC、WBO世界スーパーバンタム級王者スティーブン・フルトン(28=米国)との対戦交渉が大詰め。5月のフルトン戦発表は秒読み段階に入っているという。

また、弟拓真は4月8日、東京・有明アリーナでWBA世界バンタム級王座決定戦を控え、同級2位として同級3位のリボリオ・ソリス(40=ベネズエラ)と拳を交える。