GHCタッグ王座は、第63代王者のマサ北宮(34)&稲葉大樹(35)が、初防衛に成功した。

挑戦者の拳王(38)&征矢学(38)との壮絶な戦いを制した。試合後、記念撮影に応じるマサ北宮。そこへ全日本プロレスの宮原健斗(34)が乱入してきた。

リングに上がった宮原はノアのファンのブーイングに動じることはなく「横浜、スーパースター自ら足を運んでいるんだ。声が聞こえないぞ、声が聞こえねぇぞ」とマイクを握った。ただ、拍手とはならず、続くブーイング。それでも、宮原は「おい、北宮光洋」とマサ北宮の改名前の名で呼んだ。

「この俺が呼びかけているにもかかわらず、あいさつも、スーツで謝罪もない。優しい先輩が来てやったぞ。今、名前違うんだって? マサを名乗るのは百年早いんだよ」とののしった。

宮原は「てめーはあさって、俺と戦う気があるのか? 会社も困っているんだよ」と、21日に控える全日本プロレスの大田区総合体育館での試合に誘った。

これに対し、北宮は「メリットは何もないけど、それを重々承知の上で、明後日行ってやるよ」とマッチメークが決定。宮原の“アウェー”での大演説に、北宮は「なげーよ」と一蹴。それまでブーイングの嵐だったファンも、これには拍手した。

バックステージに登場した北宮は「首洗って待っとけ」と不機嫌な様子。続けてやって来た、宮原は「あいつは、プロレスのセンスも、しゃべるセンスもない」と怒りが止まらなかった。

2人は、健介オフィス(ダイヤモンドリング)出身。宮原が先輩で、北宮が後輩の関係。2月21日に行われた「武藤敬司引退興行」から、緊迫のムードが漂っていた。同興業の第4試合(ノアと全日本プロレスの団体対抗6人タッグマッチ)に登場した宮原が、解説席にいた北宮を試合後に、にらみつける場面があった。

宮原は「あいさつなかったな。2月27日、誕生日だから、全日本のリングにあいさつに来い」と先輩自ら、自身の誕生日をアピールしていたが、後輩からのプレゼントはなかったようだ…。決着は「3・21」のリングの上で。