ボクシングのWBAスーパー、WBC世界ライトフライ級王者の寺地拳四朗(31=BMB)が激闘から一夜明けた9日、都内で会見に臨んだ。

挑戦者アンソニー・オラスクアガ(24=米国)との壮絶な殴り合いで、前夜は眠れなかったという。「今までにないぐらいダメージがあった。頭がズキズキして痛かったです。まだボーッとしてます」と傷だらけの顔に笑みを作った。

今後に向けては、ライトフライ級の世界主要4団体のベルト統一か、フライ級に転向か「五分五分」の気持ちは変わらないという。気持ちはベルト統一への夢だが「時間がかかるようなら考えないといけない。今は何とも言えない」と状況も見据えて結論を下す。

父の寺地永会長によると、ライトフライ級ではWBCから指示されている同級1位ヘッキー・ブドラー(34=南アフリカ)との指名試合が最優先となる。また今回、マイコプラズマ肺炎で来日が不可能となり、実現しなかったWBO王者ジョナサン・ゴンザレス(31=プエルトリコ)との3団体統一戦も可能性はある。

年内はあと2戦。寺地永会長は「8月か9月、そして年末にできれば。(帝拳の)本田会長に相談してから」と話した。

拳四朗は「どの方向に行っても、おもしろい試合をしたい」と言いつつ、「打ち合うボクシングってしんどいなぁ。これをやり続けている選手がすごいですよ」と言った。

「顔の腫れを早く引かせたいし」としばらく休養して、次の目標へ動きだす。今、最もやりたいことを聞かれ「家でネコとゆっくりしたいです」。愛猫モフとのゆったりした生活を望んだ。

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