2団体統一王者の寺地拳四朗(31=BMB)が防衛に成功した。
急きょ挑戦者に決まったWBA同級4位アンソニー・オラスクアガ(24=米国)と対戦。「スパーリング仲間だった」というかつての練習相手を打ちのめし、9回TKO・一大興行のメインを飾った。
トラブルの末にたどり着いた舞台だった。当初予定は3団体王座統一戦。しかしWBO王者ジョナサン・ゴンザレス(31=プエルトリコ)がマイコプラズマ肺炎で来日不可能となった。試合の消滅こそ避けられたが、試合はタイトル防衛戦となり、相手はサウスポーから右構えのオーソドックスに変わっていた。
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WBAスーパー、WBC世界ライトフライ級タイトル防衛戦
寺地拳四朗 | ○ | TKO | ● | アンソニー・オラスクアガ |
◆試合経過
9R
オラスクアガの左フック、3連打を打てば、寺地も負けじで左右ボディー連打からのワンツーで攻め込んだ。さらにロープ際に追い込み、一気にラッシュ。オラスクアガが崩れかけたところで、レフェリーストップ。寺地が2本の世界ベルトの防衛に成功した。
【日刊採点】10-8寺地
8R
勢いがなくなり失速しはじめたオラスクアガに対し、寺地は追いながらプレッシャーをかけた。ジャブの差し合いで競り合い、主導権を奪い合った。やや押し勝ったオラスクアガは左ボディー、右ストレートを狙い、スリップも。残り10秒、オラスクアガが猛攻しようとしたところを寺地はクリンチで回避した。終盤まで攻め続けたオラスクアガがやや優位だったか
【日刊採点】10-9オラスクアガ
7R
激しい打ち合いで一進一退の攻防。接近戦で両者が細かいパンチをこつこつと当てる。嫌がって1度後退したオラスクアガはクリンチでエスケープ。しかし寺地はコーナーに追い詰め、左右のボディー打ちの連打で攻撃の手を止めない。ワンツーで後退させ、左右アッパーで打開を狙うオラスクアガに対し、さらにボディーを打ち込んだ。スリリングな攻防だったが、やや寺地が優位だったか
【日刊採点】10-9寺地
6R
オラスクアガの左ジャブがヒットし始める。右ストレートからの左フック、ワンツーで寺地を後退させた。何とかボディー攻撃で応戦していた寺地は何とか相手パンチをよけ切り、右ストレートを放った。オラスクアガの左ボディー、左フックが寺地にヒットし、オラスクアガのペースに持っていかれたラウンドだった。
【日刊採点】10-9オラスクアガ
5R
静かな出だしのオラスクアガに詰め寄った寺地は強烈な右ストレートで攻めた。負けじとオラクスアガも左右ボディーを打ち込んで反撃。ロープ際に追い込んだ寺地が左ボディー、右ストレートなど連打攻め。
さらに右ストレートで挑戦者を後退させた。挑戦者の危険な右ストレートも回避し、自らの距離感を保ちながら寺地が主導権を握り続けたラウンドになった。
【日刊採点】10-9寺地
4R
開始からガードを高くして前にでてきたオラスクアガの接近戦に対し、寺地も付き合いながら細かいパンチをねじ込んだ。さらにワンツーでコーナーに追い込んで連打。オラスクアガのガードを崩すようにジャブからの右ストレートで局面を打開した。挑戦者の左ボディーを浴びながらもロープに追い詰め、あごに右ストレートを打ち込んだ。手数と有効打ともに寺地が上だった。
【日刊採点】10-9寺地
3R
いきなり猛攻を仕掛けてきたオラスクアガ。大振りながらも1発を狙う挑戦者の強烈な右オーバーハンドを寺地は浴びそうになると左フックで反撃。ステップを使って得意なポジションをみつけると寺地はコーナーに追い込み、右ストレートで攻めた。オラスクアガの突進力、パワーに押され、左アッパーを浴びた。その後もオラスクアガの手数は止まらなかったが、最後に寺地が強烈な右カウンターでダウンを奪ってみせた。
【日刊採点】10-8寺地
2R
ボディー攻撃の応酬でスタート。ノーモションの右を打った寺地はオラスクワガのカウンターを回避した。ジャブで距離感をつかみ、右ボディー、ワンツーと打ったものの、オラスクアガの反撃の右を浴びた。
寺地は手数多く攻め、オラスクアガのプレスを崩す。逆にロープ際まで追い込み、終了間際には強烈な右ストレートで相手顔面を打ち抜いた。
【日刊採点】10-9寺地
1R
オーソドックス同士の顔合わせ。ジャブで先手を取った寺地はオラスクアガの出方をうかがう。右ボディーストレート、右ストレートがヒット。キャンバスが濡れていため、数秒の中断後、再開されると寺地が左ボディーをねじ込む。オラスクアガのプレスからの左フックからの右を浴びると、ジャブから右ストレートを打ち込み、残り10秒で連打も放った。主導権を握ったのか寺地か
【日刊採点】10-9寺地