プロボクシング前WBA世界ライトフライ級スーパー王者京口紘人(29=ワタナベ)がフライ級に転向し、世界3階級制覇を目指すと11日、正式表明した。

5月20日、東京・墨田区総合体育館でローランド・ジェイ(26=フィリピン)とのフライ級10回戦に臨むことが同日に発表。昨年11月、寺地拳四朗(31=BMB)とのWBAスーパー、WBC世界同級王座統一戦に敗れて以来、約6カ月ぶりの再起戦となる。

この日、都内の所属ジムで記者会見に臨んだ京口は「ミニマム級、ライトフライ級を取り、4度防衛して統一戦で負けた。フライ級で3階級目にチャレンジしたいと思いました。良いタイミングだと思う」と意気込みを示した。現在、WBCではフライ級7位にランキング済み。「早くて2試合した後、来年あたりに世界挑戦できれば」との青写真も描いた。

今年1月に結婚した元インフルエンサー「あきまっくす」こと亜希夫人(33)はアスリートフードマイスターの資格を取得しており、栄養面を含めた食事面のサポートを受けている。階級変更にともない、大きなバックアップを受けているとし「食事面、家事も含めて結婚して良いことしかない」と強調。所属ジムの渡辺均会長をはじめ、トレーナー陣らチーム、愛妻のために勝利を誓った。

京口を担当する小林尚睦トレーナーは「京口がしっかり再起し、また世界を取れるように頑張りたい」と3階級制覇に向けたサポートへの決意を口にした。渡辺会長は「京口はIBFミニマム、WBAライトフライ級と取ったので、再起してランキングを上げて指名試合になればと思っている」とフライ級での世界戦マッチメークについての構想を口にしていた。