プロボクシング前IBF世界ミニマム級王者レネ・マーク・クアルト(26=フィリピン)が元世界6階級制覇王者らを育成した名トレーナーとのタッグで王座返り咲きを狙う。

16日、東京・代々木第2体育館で同級4位重岡銀次朗(23=ワタナベ)と同級暫定王座決定戦を控え、11日には都内のジムで練習を公開。昨年7月、敵地で現王者ダニエル・バラダレス(メキシコ)に1-2の判定で惜敗して王座陥落しているクアルトは「重岡はそこそこの選手だが、勝つことは簡単な仕事さ。最初のラウンドでKOできるだろう」と強気な姿勢でKO宣言した。

その前世界王者の横にはフィリピンでも有名なトレーナー、ノノイ・ネリ氏(54)がいた。クアルトを指導する同トレーナーは元6階級制覇王者マニー・パッキャオや元WBO世界バンタム級王者ジョンリール・カシメロらフィリピン出身の世界王者を育成してきた。11年、12年には同国でベストトレーナー賞に輝いている。世界トップの技術をみてきた同トレーナーは「もう準備万全だ。クアルトはパッキャオと技術面でほぼ同じ力があり、さらに体が小さい分、スピードがある。クアルトが間違いなく、110%勝つ。最初のラウンドでKOする」と自信満々だった。