プロボクシング元WBO世界ミニマム級王者で現WBC世界同級7位のウィルフレド・メンデス(26=プエルトリコ)が、強烈パンチを披露した。

16日、東京・代々木競技場第2体育館で同級3位重岡優大(25=ワタナベ)との同級暫定王座決定戦を控え、12日に都内のジムで練習を公開。この世界戦をプロモートする3150FIGHTファウンダーの亀田興毅氏、3150FIGHTオフィシャルサポーターに就任したお笑いコンビ・鬼越トマホークの見守る中、シャドーボクシングやサンドバッグ打ちを消化した。

亀田氏の要請を受け、メンデスは鬼越トマホークとのミット打ちを快諾。まず1人目に目前に立った坂井良多が腹部に持ったドラムミットに「自信がある」という左ボディーアッパーをねじ込み、完全KOに追い込んだ。また相方の金ちゃんにはボディーブローの連打からの左ボディーアッパーでもん絶させた。

10日に来日したばかり。時差と減量の調整で苦しい時期にもかかわらず、メンデスは「これはショーの一部だと思うし、それが興行に向けてのモチベーションの1つになっている。気持ち的にも楽しめた。あのパンチは35%の力だが、的確なパンチを打ったので急所に入ったと思う」と満足顔で公開練習を終えた。順調な調整ぶりをうかがわせた元WBO王者は「もともと相手の試合動画は見ない。試合展開次第で相手の出方を見て試合したい」と不敵な笑みを浮かべた。

視察した亀田氏は「元世界王者だけあって、メンデスはレベルが高い。完成されている。優大選手はキャリア6戦で世界レベルとは戦っていない。急きょ相手が代わったので、サウスポーなので(試合展開の)予想が難しい」とメンデスの調整ぶりに驚いていた。