プロボクシング元WBO世界ミニマム級王者で現WBC世界同級7位のウィルフレド・メンデス(26=プエルトリコ)が12日、都内のジムで練習を公開した。

16日、東京・代々木競技場第2体育館で同級3位重岡優大(25=ワタナベ)との同級暫定王座決定戦を控え、シャドーボクシングやサンドバッグ打ちを披露し、軽快に動いた。10日に来日したばかりで時差と体重の調整がもっとも苦しい時期となるものの「世界王者に戻りたいという一心で、このチャンスをつかみました。今回はWBC王者になりたいと思う。コンディションはかなり良い。モチベーションも上がり、良い試合ができると思う」と自信を示した。

一緒に来日したメンデス陣営のフレディ・トリニダード・トレーナー(67)は、中量級のレジェンドで元世界3階級制覇王者のフェリックス・トリニダード氏(50)のいとこ。トレーナー歴43年のベテランで、メンデスの最終調整をチェックしている。同トレーナーは「メンデスはディフェンステクニックが非常に優れている。頭が良いのでリング上の駆け引きがうまいと思う」と太鼓判。またメンデスのマネジャー兼アシスタント・トレーナーのジョエル・ゴンサレス氏(41)は「(重岡は)タレント性あるボクサーだが、キャリアは6戦。今回は彼の本当のテストになるのではないか」と不敵な笑みを浮かべていた。