「キング・オブ・ストロングスタイル」中邑真輔が世界ヘビー級王座獲得へのリスタートを切った。7月1日、英ロンドンのO2アリーナで開催されるプレミラム・ライブイベント、マネー・イン・ザ・バンク(MITB)の男子ラダー戦予選が組まれ、中邑はブロンソン・リードと対戦。9分34秒、3度目のキンシャサで仕留めてフォール勝ちを収めた。

MITB男子ラダー戦ははしごの上に設置された王座挑戦権利書入りブリーフケースを奪い合う伝統の試合形式。21年大会以来、2年ぶり3度目のMITB出場を決めた中邑は試合後、WWEの番組ロウトークのインタビューに応じた。

「WWEは俺の人生を大きく変えた。この機会、マネー・イン・ザ・バンク男子ラダー戦、それは再び俺の人生を変えるだろう。これが世界ヘビー級王座への第1歩だ。俺は世界王者になるためにWWEに来たんだ。それを決して忘れたことはない。とにかくマネー・イン・ザ・バンクのブリーフケースを行使(キャッシュイン)して、俺は世界王者になるさ」

5月27日にサウジアラビアで新王者となったWWE世界ヘビー級王者セス“フリーキン”ロリンズへの挑戦権を得るために全力を尽くす姿勢を示した。

この日のリード戦ではセントーン、パワースラムなどパワフルな攻撃に翻弄(ほんろう)されながらも、中邑は何とか圧殺技ツナミ(ダイビングボディープレス)を回避。後頭部へのキンシャサ、さらに正面からのキンシャサで場外へと追い出した。さらに鉄製ステップ(階段)からのキックを追加。もうろうとしながらもリングに戻ったリードに3度目のキンシャサを成功させ、MITB予選を突破していた。