WBA世界スーパーフライ級新王者となった井岡一翔(34=志成)が、判定で下した前王者ジョシュア・フランコ(27=米国)戦の後、会見で思いを語った。
-会場入り後の当日計量でフランコと3キロ近い差
井岡 正直、そこを意識というか考えて戦っていなかった。逆に考えたくもなかった。それを言い訳にして戦いたくもなかったし、自分との勝負に集中した。
-下がらなかった
井岡 覚悟を持って臨んだので。覚悟というのは自分が倒されても後悔しない。その思いがあれば、下がる選択肢はない。
-試合が終わった瞬間は
井岡 充実してましたね。12ラウンド、自分と向き合って戦い抜くことができてやりきった思いがあった。
-判定結果の前にコーナーポストへ
井岡 戦い抜いた姿勢を見せたかった。(試合前に)いろんなことがあったけど、自分の気持ちでどうにかなるというのを(ファンに)魅せたかった。
-午前中の当日計量の設定59キロについて
井岡 試合が成立すればどうでもよかった。ここまできたら何があっても戦いたかった。
-2回と5回にチャンス
井岡 駆け引きは考えていなかった。ラウンドのことは考えず、目の前の相手をたたきのめすというか。自分が武士だったら、抜いた刀を振り下ろさないとやられる。そういう気持ちでやっていた。
-試合前のゴタゴタでメンタルは
井岡 自分に対して後ろめたいことは1ミリもしていないから、動じることはない。どう過ごしてきたかは自分が一番よく分かっているわけだから。今回のことはJBCどうこうではなく、立証された前例があるのになぜ(検査から)6カ月もたったタイミングなのか。示す前にどういう経緯とか証拠をそろえてから出すべきでしょう。もっと早く対処できたはずなのに、試合を中止させようとしていたのかとか不安は感じた。
-次の目標は
井岡 1年でも2年でもボクシング人生が続くなら、自分の戦う場所でみなさんに伝えたい。まず今回の再戦に勝つことが一番。その先に(WBC同級王者)エストラーダがいる。この階級でも最も強いと言われる王者ともう少しで戦えるところまできている。それを実現したいです。