前WBO世界スーパーフライ級王者で現WBA世界同級6位の井岡一翔(34=志成)が世界王座に返り咲いた。

前日計量で3キロを超える体重超過で王座剥奪された前同級王者ジョシュア・フランコ(27=米国)に勝てば王座獲得、負ければ空位の変則的な世界戦に挑み、3-0の判定勝ちを収めてベルトを手にした。

家族やファンと喜びを分かち合う井岡(左)(撮影・河田真司)
家族やファンと喜びを分かち合う井岡(左)(撮影・河田真司)
12回を戦い終えた井岡はフランコ(左)を背に雄たけびを上げる(撮影・菅敏)
12回を戦い終えた井岡はフランコ(左)を背に雄たけびを上げる(撮影・菅敏)

井岡一翔が世界王座返り咲きに涙「必ず報われるという姿をみせたかった」宣言通りフランコ撃破

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前王者フランコが井岡一翔に敗れる 体重超過でベルト剥奪、大失態だけをボクシング史に刻む


WBA世界スーパーフライ級タイトルマッチ


井岡一翔判定3-0×フランコ


【イラスト】日本人の世界戦通算勝利数
【イラスト】日本人の世界戦通算勝利数
【イラスト】井岡一翔のプロ全戦績
【イラスト】井岡一翔のプロ全戦績
【イラスト】日本勢の男子世界王者
【イラスト】日本勢の男子世界王者

◆試合経過


◆入場

WBA世界スーパーフライ級タイトルマッチでリングに登場する井岡(撮影・菅敏)
WBA世界スーパーフライ級タイトルマッチでリングに登場する井岡(撮影・菅敏)
リングに上がる井岡(撮影・河田真司)
リングに上がる井岡(撮影・河田真司)
君が代に臨む井岡(右)(撮影・河田真司)
君が代に臨む井岡(右)(撮影・河田真司)

【動画】井岡一翔が盟友AK−69とともに入場 「覚悟のリマッチ」がはじまる


1回

開始から両者ジャブを突いて様子をうかがう。50秒すぎにフランコが左ジャブから左ボディーのコンビネーションで先制打。中盤からフランコがプレッシャーを強めるが、井岡は左ジャブで突き放す。2分、井岡の右フックが決まる。フランコも左アッパー返す。手数でフランコか

【日刊採点】フランコ10-9

1回、フランコ(左)を攻める井岡(撮影・河田真司)
1回、フランコ(左)を攻める井岡(撮影・河田真司)
1回、フランコ(左)の顔面に左フックをヒットさせる井岡(撮影・菅敏)
1回、フランコ(左)の顔面に左フックをヒットさせる井岡(撮影・菅敏)
1回、フランコ(右)を攻める井岡(撮影・河田真司)
1回、フランコ(右)を攻める井岡(撮影・河田真司)

【動画】井岡一翔が覚悟のリマッチ 2.9kg超過の前王者相手に左フック


2回

フランコが左ジャブを多用してプレッシャーをかける。50秒すぎに井岡の右フックがカウンターで決まりフランコが後退して防戦一方に。2分過ぎにフランコが左フックを返すも、井岡は前に出て、左ボディーブローを再三決める。

【日刊採点】井岡10-9

2回、ジョシュア・フランコ(左)から頭部にパンを受ける井岡(撮影・菅敏)
2回、ジョシュア・フランコ(左)から頭部にパンを受ける井岡(撮影・菅敏)

3回

フランコが手数を出して前に出る。井岡はしっかりガードしてカウンターを狙う。1分過ぎに井岡の右フック、さらに左ボディーブローが決まる。井岡は狙いをボディーにしぼって再三好打。終盤には顔面に右ストレートもヒット。

【日刊採点】井岡10-9

3回、フランコ(左)の顔面に右フックをヒットさせる井岡(撮影・菅敏)
3回、フランコ(左)の顔面に右フックをヒットさせる井岡(撮影・菅敏)

4回

序盤はフランコが多彩な左でペース握る。50秒すぎにフランコの左アッパーから連打がヒットするが、井岡もボディーブローで応戦してフランコを後退させる。1分半すぎにフランコの右フックがヒット。その後は一進一退の打ち合いに。

【日刊採点】フランコ10-9

4回、フランコ(左)の顔面に右フックをヒットさせる井岡(撮影・菅敏)
4回、フランコ(左)の顔面に右フックをヒットさせる井岡(撮影・菅敏)

5回

開始からフランコが前進。井岡は足を止めて迎え撃つ。パンチの応酬は井岡の的中率がやや上か。1分過ぎにフランコの連打で井岡がロープに後退。その後、井岡は左フックの連打で反撃するが、フランコも応戦。終盤はお互い譲らない打撃戦に。

【日刊採点】フランコ10-9

5回、フランコ(右)を攻める井岡(撮影・河田真司)
5回、フランコ(右)を攻める井岡(撮影・河田真司)
5回、フランコ(左)を攻める井岡(撮影・河田真司)
5回、フランコ(左)を攻める井岡(撮影・河田真司)
5回、フランコ(左)を攻める井岡(撮影・河田真司)
5回、フランコ(左)を攻める井岡(撮影・河田真司)

6回

序盤はフランコが連打で前進も、井岡は決定打を許さず。50秒すぎに井岡の左フックがクリーンヒットも、フランコはかまわず前へ。残り1分、井岡は前に出てボディーブローから連打。残り30秒、井岡の連打にフランコが後退。

【日刊採点】井岡10-9

6回、フランコ(左)の顔面に右フックをヒットさせる井岡(撮影・菅敏)
6回、フランコ(左)の顔面に右フックをヒットさせる井岡(撮影・菅敏)

7回

6回にフランコが右目上をカット。30秒すぎの井岡の右フックが先制打に。中盤は接近しての打ち合いに。井岡の左ボディーーブローが有効。2分過ぎからの打ち合いはお互い引かず。手数はフランコ。的中率で井岡か。

【日刊採点】井岡10-9



8回

フランコが盛んに左ジャブを突く。その隙を縫って井岡の左フックがヒット。フランコは連打で前進するが、井岡もボディーブローから反撃。一進一退の攻防が続く。2分過ぎの打ち合いは井岡の左ボディーブローが有効だが、フランコも顔面への連打で応戦。微妙なラウンドが続く。

【日刊採点】フランコ10-9


9回

開始からフランコの手数が上回るが、フランコの右目尻の流血が目立つ。1分過ぎに井岡の右フック、左ボディーブローのコンビネーションがヒット。フランコの動きが一瞬止まる。2分過ぎから井岡が前進してプレッシャーをかける。フランコの反撃は空転。

【日刊採点】井岡10-9

9回、フランコ(左)に左フックを顔面に受ける井岡(撮影・菅敏)
9回、フランコ(左)に左フックを顔面に受ける井岡(撮影・菅敏)
9回、フランコ(右)と笑顔を見せる井岡(撮影・菅敏)
9回、フランコ(右)と笑顔を見せる井岡(撮影・菅敏)

10回

フランコがフットワークを使い始める。40秒過ぎにフランコのワンツーで井岡が後退。井岡は手数が少ない。終盤は打ち合いはなかったが、手数でフランコやや有利か。

【日刊採点】フランコ10-9



11回

フランコが中間距離からのパンチを振り回して前進。井岡はガードに追われる。中盤は井岡のボディーブローも決まるが、フランコも細かい連打で応戦。2分過ぎから井岡がボディーブローを軸に手数を出し始める。ほぼ互角の展開。

【日刊採点】井岡10-9

11回、フランコ(左)の顔面に右フックをヒットさせる井岡(撮影・菅敏)
11回、フランコ(左)の顔面に右フックをヒットさせる井岡(撮影・菅敏)

12回

フランコが左ジャブからのワンツーで前進。井岡は左ボディーブローを返す。中盤は接近戦での打ち合い。ともに譲らず。残り1分、井岡が左フックでフランコを後退させる。終盤は手数でフランコ、井岡の有効打が効果的か。

試合は3-0の判定で井岡が新王者に。

【日刊採点】井岡10-9


◆試合後

フランコに勝利し、ベルトを手にする井岡(撮影・菅敏)
フランコに勝利し、ベルトを手にする井岡(撮影・菅敏)
判定でフランコ(左)に勝利し、涙を流す井岡(撮影・菅敏)
判定でフランコ(左)に勝利し、涙を流す井岡(撮影・菅敏)
判定でフランコ(左)に勝利し、勝ち名乗りを受ける井岡(撮影・菅敏)
判定でフランコ(左)に勝利し、勝ち名乗りを受ける井岡(撮影・菅敏)
判定でフランコ(右)に勝利し、ガッツポーズを見せる井岡(撮影・菅敏)
判定でフランコ(右)に勝利し、ガッツポーズを見せる井岡(撮影・菅敏)
WBA世界スーパーフライ級タイトルマッチでフランコに勝利する井岡(撮影・河田真司)
WBA世界スーパーフライ級タイトルマッチでフランコに勝利する井岡(撮影・河田真司)
WBA世界スーパーフライ級タイトルマッチでフランコに勝利し、インタビューで感極まる井岡(撮影・河田真司)
WBA世界スーパーフライ級タイトルマッチでフランコに勝利し、インタビューで感極まる井岡(撮影・河田真司)
WBA世界スーパーフライ級のチャンピオンベルトを手に写真に納まる井岡。後方左は上原沙弓理、同右は石田梨緒(撮影・河田真司)
WBA世界スーパーフライ級のチャンピオンベルトを手に写真に納まる井岡。後方左は上原沙弓理、同右は石田梨緒(撮影・河田真司)

【生スポーティービキニ写真多数】「ベストボディ」出身の石田梨緒、上原沙弓理がラウンドガール スポーティービキニで井岡戦彩る

ラウンドガールを務める上原沙弓理(右)と石田梨緒(撮影・菅敏)
ラウンドガールを務める上原沙弓理(右)と石田梨緒(撮影・菅敏)

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