「キング・オブ・ストロングスタイル」中邑真輔がWWE世界ヘビー級王者セス“フリーキン”ロリンズに再挑戦することが発表された。10月7日(日本時間8日)、米インディアナ州インディアナポリスで開催されるプレミアム・ライブイベント(PLE)ファストレーン大会で挑戦する。9月2日のPLEペイバック大会に続き、大舞台でのリマッチが決定。中邑の要求により、ラストマン・スタンディング形式(10カウントKOのみ決着。反則あり)となった。
光沢のあるレッドの衣装と赤く縁取りされたサングラスを着用してリングに登場したロリンズから最後通告となる再戦オファーが出されると、中邑は大画面に登場し、こう言った。
「セス・ロリンズ、時間を指定しろ? 場所を指定しろ? 要求が多すぎる。テメエの身体がいかれてんのも無理はねえ。お前の背中を折る、とどめを刺したい。ゴミ、クズ、カスになるまでグチャクチャにしてやる。ただ俺には分別はある。お前のスタミナは称賛に値するが、忍耐力がない。浅はかだよな。俺がカードを配り、お前は手の内をすべてをみせた。俺はまだ見せてねえ。ハッキリさせておこう。試合は残酷で野蛮なものになるだろう。お前は2度と歩けなくなる。お前の娘はお前を恥じ、屈辱的な結末が待っている。セス、お前が戦える最後のチャンス。お前の歌を聴く最後のチャンス。お前がチャンピオンと言われる最後のチャンス。俺は勝ち誇り、お前ははいつくばるだろう。そうだ、お前の挑戦を受けてやる。セス・ロリンズはファストレーンで終われる。ラストマン・スタンディングでな」。
中邑が王座戦受諾とともに、反則あり、10カウントKOのみという過酷なラストマン・スタンディング形式でのタイトル戦を突きつけた。中邑の映像が終わると、王者ロリンズは苦悩の表情を浮かべながらも、中邑の要求をすべて受け入れた。ロリンズは「ラストマン・スタンディングか。俺の背中、弱点を狙うというが、俺が倒してやるよ。ラストマン・スタンディングでの王座戦。ファストレーンでやってやる」と観衆に向かって宣言。再戦の舞台が整った。
中邑は9月2日のPLEペイバック大会で敗戦後、ロリンズの背中を襲撃。怒ったロリンズから再戦を要求してきたが、中邑は即座に再戦を受諾してこなかった。さらに直接対峙(たいじ)を拒んでいるのか、対面を避けて背後から襲撃していた。WWE世界ヘビー級王座は、スマックダウンに設置されるWWEヘビー、ユニバーサル統一ヘビー級王座と並ぶ最高位王座。過去に日本男子のWWE最高位王座獲得はない。