プロボクシングWBC世界ミニマム級王者の重岡優大(26)、IBF世界同級王者の重岡銀次朗(24=ともにワタナベ)兄弟が20日、そろって東京・大田区の鈴木晶雅区長(65)を表敬訪問した。
同兄弟は10月7日に東京・大田区総合体育館で、ともに団体内王座統一戦に出場。WBC暫定王者だった兄優大は正規王者パンヤ・プラダブシー(タイ)、IBF暫定王者だった弟銀次朗は正規王者ダニエル・バラダレス(メキシコ)をそれぞれ撃破し、王座統一に成功していた。
品川区在住ながら大田区内がロードワークのコースという兄優大は「一生の思い出が歴史ある大田区総合体育館でできたことをうれしく思います」と兄弟同時の王座統一を報告。大田区在住となる弟銀次朗は「兄貴と2人で世界王者になって夢、目標をかなえることができました。もっと強くなりたいですし、日本の子どもたちに少しでも影響、勇気、元気を与えられたらなと思います。もっと努力して面白いボクシングが続けられたら」と意欲を示すと、同区長からも「スパーリング風景など子どもたちに学校内で見せてもらえたらうれしい」と提案された。
今後も大田区総合体育館で世界戦に臨む可能性は十分にある。優大は「僕らは勝ち続けるのでいずれやると思う。次にやる時は大田区総合体育館をパンパン(満員)にしたい。もっと有名になって、レベルの高い、高いステージで戦うことになる。そういうのも目標ですね。何年後になるか分からないですけど、その時はもっとみんなに注目される選手になっているであろうと思う。それも1つの楽しみです」と決意を口にした。
次戦については来春が予定されている。統一戦で左拳を負傷した優大は「へちょいのとはやりたくない。指名試合(ランク1位)か統一戦がやりたい。3~4月ぐらいになるのかなと。分からないですけど」と希望を口にした。また銀次朗は「僕も兄貴と一緒で強い相手とやりたい。そこはいつ、何月に誰とやりたいとか言える立場にないので、決められたところでやる。(兄弟)2人でやれるかもしれないと聞いている」と明かした。