プロボクシング4団体統一スーパーバンタム級王者の井上尚弥(30=大橋)が、全米ボクシング記者協会(BWAA)の記者投票で決まる23年の最優秀選手賞(MVP=正式名称シュガー・レイ・ロビンソン賞)に輝いた。19日、同協会のジョセフ・サントリキート会長から井上本人、所属ジムの大橋秀行会長(58)が電話連絡を受けた。1938年から発表されている同賞の日本人受賞は初めて。BWAA会員(正会員94人、補助会員ら)の投票によって決まった。

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大橋ジムの大橋会長が、井上のBWAA年間最優秀選手賞を驚きの表情で受け止めた。井上ともに横浜市内のジムで待機し、BWAAからの正式な受賞連絡を受けると「1938年の初代受賞者はジャック・デンプシー選手です。伝説中の伝説のボクサーから始まったBWAAの年間最優秀選手賞で井上尚弥が日本人初受賞したことは、本当にすごいとしか言いようがありません」と感慨深く口にした。

年末年始にかけ、井上は米老舗専門誌ザ・リングをはじめ、米国など海外だけで23年の年間最優秀選手賞の受賞は“7冠”に到達。特にBWAAの年間MVPは最高峰となる。今年の井上は4団体統一王者としての防衛戦として、5月に東京ドーム初進出が有力。元世界2階級制覇王者「悪童」ルイス・ネリ(メキシコ)の挑戦を受けることが濃厚だ。大橋会長は「まだまだこれからが始まりです。みなさん、期待してください」と予告していた。