ボクシングのWBA世界フライ級新王者となったユーリ阿久井政悟(28=倉敷守安)が一夜明けた24日、大阪市内で会見に臨んだ。

王者アルテム・ダラキアン(36=ウクライナ)に判定3-0で勝利した。バックステップにクリンチと守りに徹した相手に苦しみながらの完勝だった。

「試合の時はいつも眠れない。少し寝たが体が痛すぎて起きました。自分が攻撃してダメージを受けた感じですね」と振り返る表情は晴れ晴れ。試合は会場で夢夫人と娘2人に見守られた。

「子どもからは『パパおめでとう。かっこよかった』と言ってもらいました。しばらく家族とゆっくりしたい。来月にディズニー(ランド)に行く計画をたてているんで」

岡山のジム所属で初の世界王者。元東洋太平洋ミニマム級王者のウルフ時光で2度、世界戦に挑んではね返された守安竜也会長(70)は「三度目の正直じゃないが、やっと夢がかなってよかった」と喜びを隠さなかった。

リングサイドでは元WBC世界バンタム級王者の辰吉丈一郎が観戦した。岡山県出身者ではその辰吉以来の快挙となる。ユーリ阿久井は「すごい光栄なこと。レジェンドに続いて世界王者はグッとくるものがありますね」とあらためてかみしめた。

今後は未定だが、王者となって夢は広がる。地元・岡山での凱旋(がいせん)試合はもちろん、「ゆくゆくは頑張ったら海外にも行けるかと思っている。海外といえばラスベガス。ボクサーだったらそこを目指したいと思います」と世界進出を大目標に掲げた。【実藤健一】