立ち技打撃格闘技のRISE(ライズ)とK-1は2日、都内で記者会見を開催。「ABEMAプレゼンツRISEエルドラド」(3月17日、東京体育館)と「K-1ワールドMAX」(3月20日、代々木第1体育館)でそれぞれ5試合ずつ計10試合行われる両団体対抗戦の対戦カードを発表した。
注目されるカードの1つが、3・17東京体育館で行われるRISEライト級(63キロ)王者・中村寛(27=BK GYM)と、K-1ワールドGP同級王者・与座優貴(26=K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)の頂上決戦だ。
2人の“因縁”は、昨年12月「RISEワールドシリーズ2023」で勃発した。勝利した中村がリング上から「誰と(戦うのを)見たいですか?」とファンに呼びかけると、客席から「与座」という声が上がった。
それに対して中村が「与座? たいしたことないやろ。やりたいならRISEのリングで上がってこい」と発言。すると与座がSNSで反応し「中村寛 流石のKO勝利おめでとう いつでも何キロでも何ルールでもいいよ 誰も戦ってくれない中 対戦要求正直嬉しいよ RISE乗り込むからクビ洗って待っとけ」と書き込んだ。その後、SNS上で2人のやりとりが続いたが、いよいよリングで決着をつけることになった。
2日のカード発表会見後、日刊スポーツの取材に答えた中村は、与座との対戦が決まったことについて「何も感じないっすよね。強いヤツとやりたいっていう気持ちが自分の中にあるので、だからこそ、うれしい気持ちにはなってないかな」と率直に話した。
「(与座を)認めてないわけではないです。1つの団体の王者になるまで、諦めずに頑張ってるわけじゃないですか。それは素晴らしいことだと思うので。別にそこをディスったりとか、あおったりとか、そういう気持ちはなくて。そこは認めてますけど」と前置きした上で「オレの中では(与座は)K-1が作り上げた虚構の存在というか。自分は実力というところではそう見ている」と言い切った。
続けて「SNSで騒げば試合が決まるというか。今のエンタメ性に偏った格闘技界では、そういうことがありになるんやとは思いましたけどね。僕は正式なオファーが来たら、全く断らずにすぐに決めるタイプなので。断ったことないですし。そういう意味ではオファーが(来たのだから)…しょうがないっすよね」と苦笑いだった。
これまで、弱いと思った相手に対してやる気がでないという傾向があったという。「でも(昨年4月の直樹戦で)ベルトを取ってから、そういう自覚だったり、考えも変わったので」。同12月のRISEワールドシリーズでは自分より20センチも身長の高いアフマド・アコーダッド(モロッコ)を左フックでなぎ倒した。2024年も勝利を重ね「(自分の階級で)RISEのワールドチャンピオンをつくってもらってチャンピオンベルトを巻く」という目標へまい進するつもりだ。
昨年12月のアコーダッド戦後、リング上で「与座? たいしたことないやろ」などと発言した後、木村“フィリップ”ミノルとの対戦を熱望したことでも話題となった。木村は筋肉増強剤の使用でRIZINから出場停止処分を受けているが、中村は「(RIZINの)榊原代表、見に来てるでしょ。“ステロイドルール”でやってください。オレは強いやつとやりたいんすよ。ステロイドマッチお願いしていいですか?」などと呼びかけた。
中村は2日のインタビューでその時の真意についても説明。「なんか自分もステロイドやったるわ、みたいな感じに聞こえたかもしれないけど(笑い)。相手が1番強い状態で、僕も見てて強いなって思ってた状態の時にステロイドをやってるのなら、相手はやっててくれていいと。僕は強い人とやりたいから」と話した。
“ステロイドマッチ”を要求したことから、中村本人もやってるのでは? と疑うような声もあったもようだが「ほんまにやってたら、自分からステロイドの話せえへんやろって思いますけど(笑い)。でもそのくらい強さを認めてもらってるっていうことで、ありがたいことですけどね」と、実は少しうれしい気持ちにもなったと笑顔を見せた。与座戦でもそのハードパンチがさく裂するか、必見だ。

