ボクシング4団体統一スーパーバンタム級王者の井上尚弥(30=大橋)が5月6日に東京ドームで臨むWBC世界同級1位ルイス・ネリ(29=メキシコ)との防衛戦が、3月に発表される見通しとなった。19日、都内で開催された23年の年間表彰式に出席。「5月といわれる試合に向けて準備している。しっかりクリアし、24年は9月、12月と3試合やりたい」と力を込めた。所属ジムの大橋会長は「きっちり発表できると思う。来月中には整う」と明言した。

年間表彰では、6年連続7度目の最優秀選手賞(MVP)に輝いた。7度は自身の持つ最多記録更新となり、6年連続は白井義男、具志堅用高の記録を43年ぶりに塗り替えた。レジェンドを抜き、歴代トップとなった井上は「もう7度目、という感想。6年連続と振り返ると、すごいなと思う年月。1つの分岐点として頑張りつつ、名誉な賞を受賞できるように頑張りたい」と決意を新たにした。

 

○…リング禍で今月2日に死去した穴口一輝さんを、井上らが追悼した。昨年12月に穴口さんが当時の王者堤聖也と拳を交えた日本バンタム級タイトル戦は、年間最高試合(世界戦以外)に選出された。井上は選手を代表して「穴口さんの試合は、あの日見たファンの皆さんの心の中で生き続け、輝き続けると思います」とあいさつ。堤は「この試合を選んでくれてよかったと思う。本当に悔やまれるのは今日(穴口さんと)一緒にいられなかったこと」と神妙な面持ちでしのんだ。

 

○…WBAスーパー、WBC世界ライトフライ級王者寺地拳四朗(1月23日の防衛成功後に右拳を手術したことを明かし)「ボクサーズナックル(伸筋腱脱臼)の手術。試合中は痛みは感じなかったが腱が切れ、骨がずれるようになり、さすがに手術しないといけなくなった」

 

○…新鋭賞の那須川が、公の場で初めて井上と顔を合わせた。19年に共通の知人を通じて対面していたが、ボクシング転向で年間表彰でのツーショットが実現。「顔が整っていて格好いいなと。僕もビジュ(アル)で売っているんで、その点は負けてはいけないと思う」と冗談交じりに振り返った。24年の目標には「何かしらのベルトを取らないと。みんなに納得してもらうという意味で」とタイトル奪取に意欲をみせた。