プロボクシング東洋太平洋スーパーバンタム級王座決定戦は22日、東京・後楽園ホールで開催される。フェニックスバトル110大会(日刊スポーツ新聞社後援)の3大王座戦の1つとして組まれ、同級8位中嶋一輝(30=大橋)が同級5位中川麦茶(35=一力)とベルトを懸けて拳を交える。21日、東京・文京区の日本ボクシングコミッションで前日計量に臨み、中嶋はリミットよりも200グラム少ない55・1キロ、対する中川はリミットでパスした。昨年11月に武居由樹(大橋)が返上し、空位となった同王座を両者が争う。

昨年6月、元世界王者T・Jドヘニー(オーストラリア)に4回TKO負けを喫して以来、約8カ月ぶりの再起戦が王座返り咲きのチャンスとなる。勝てばバンタム級に続き、東洋太平洋2階級制覇となるだけに、中嶋は「チャンスをくれた大橋(秀行)会長に感謝しています。自然とゆっくりと攻め、倒せればいいと思う」と静かに燃えた。

ドヘニー戦後は一時、進退を保留したが、所属ジムで指導するキッズ年代からの応援を胸に再起を決意。「スタミナと上下の打ち分けがキーになる、気合は入っている。負けたら次はないつもり」と集中力を研ぎすませた。

一方、中川は19年1月に日本王座に挑戦して以来、約5年ぶりのタイトル挑戦となる。22年10月に世界挑戦経験もある元東洋太平洋スーパーバンタム級王者和気慎吾(FLARE山上)に勝利して以降、5戦連続負けなしと好調をキープ。「めちゃくちゃ調子はいい、ビビるぐらい良い。タイトル戦なので、やっぱりテンションも上がっていると思う」と心身ともに充実。1月には約2週間のフィリピン合宿でスパーリングを重ね「いろいろ覚醒した」と手応え十分だ。勝てばタイトル初戴冠となるだけに「ここで俺しかいないと思う。明日の試合にジャッジはいらない。KO決着だから。倒すことしか考えていない」と勢いづいていた。【藤中栄二】