プロボクシングWBA世界バンタム級王者井上拓真(28=大橋)がメインイベンターとしての強い自覚を示した。24日に東京・両国国技館で開催される「プライムビデオプレゼンツ・ライブボクシング7大会」で同級9位の元IBF世界スーパーフライ級王者ジェルウイン・アンカハス(32=フィリピン)との初防衛戦を控える。22日、東京ドームホテルで記者会見に出席。世界戦で自身初のメインを務める井上は「自分自身もうれしく思いますし、メインイベンターとしてしっかり良い内容で勝ちを収めたいと思います」と力強く宣言した。

挑戦者については「過去一の最強の相手だと思っている。気を引き締めて最後まで戦って必ず勝ちたいと思う」と口調を強めた。IBF世界スーパーフライ級王者時代、約6年間で9度の防衛に成功し、WBA世界同級王者井岡一翔(志成)の対抗王者として知られていたアンカハス。技術、経験ともに豊富な強豪と拳を交える。

「相手選手を想定した練習もしっかりしてきた。試合は当日、対峙(たいじ)してみないと分からないが、いろいろ想定して練習を積み重ねてきた」と手応え。この日は所属ジム設立30周年。区切りイヤーで迎える初めての世界戦となる。大橋秀行会長(58)は「強敵には間違いない」と前置きした上で「勝つ自信は100%。(井上が)スピードとスタミナで上回っている。大きな敵を破った、たくましい井上拓真がみられると思う」と大きな期待を寄せた。

今年は4団体統一スーパーバンタム級王者の兄尚弥(30=大橋)との約5年ぶりとなる兄弟同時出場の興行開催という願いもある。井上は「勝つためには自分のボクシングを徹底すること。最後は気持ちの勝負。全面に出して勝ちたい」と気合を入れ直していた。