東洋太平洋スーパーバンタム級王座決定戦で、同級8位中嶋一輝(30=大橋)が新王者となった。同級5位中川麦茶(35=一力)とベルトを懸けて拳を交え、3-0(119-109、120-108×2)の判定勝利。バンタム級に続き、東洋太平洋2階級制覇を達成した。同王座は昨年11月に武居由樹(大橋)が返上し、空位となっていた。

「相手の方が大きいのボディー攻撃が有効だと思った」と右ボディージャブ、左ボディーストレートとボディー攻撃から組み立て中嶋が左ストレートで何度も中川の顔をはね上げた。10回にはロープ際に追い込み、連打で後退させるなど主導権を握り続けた。「ずっと倒しにいきましたが、倒せなかった。中川選手はボクシングIQが高かった。KOできなかったので、今日は(100点満点で)30点」と厳しめの自己採点だったが、ジャッジ3人中、2人がフルマークという完勝劇だった。

昨年6月、元世界王者T・Jドヘニー(オーストラリア)に4回TKO負けを喫して以来、約8カ月ぶりの再起戦が王座返り咲きのチャンスとなった。ドヘニー戦後は一時、進退を保留したが、所属ジムで指導するキッズ年代からの応援を胸に再起を決意。「次、負けたら終わりやと思っていた。勝てたのでまた世界を目指して頑張りたい」と安堵(あんど)の表情。これまで東洋太平洋バンタム級、WBOアジア・パシフィック・スーパーバンタム級王座を獲得しながらも初防衛に失敗している。「いつも初防衛で負けるので次は防衛できるようにしっかり練習したい」と自らに言い聞かせていた。【藤中栄二】