WBOアジア・パシフィック、東洋太平洋スーパーライト級王座統一戦で、WBOアジア・パシフィック同級王者井上浩樹(31=大橋)が王座統一に失敗した。東洋太平洋同級王者永田大士(34=三迫)との2本のベルトを懸けて激突したが、0-2(114-114、113-115、112-116)の判定負けを喫して王座陥落。20年7月に日本同級王者として永田を迎え撃ったが、7回TKO負けして王座から陥落。約3年7カ月ぶりの再戦だったが、リベンジを果たせずに現役引退の意向を示した。

4回途中の連打で左拳を痛め、5~8回は「少し焦ってしまった」と手数が減った。終盤でリングサイドにいた4団体統一スーパーバンタム級王者のいとこ尚弥(30=大橋)から「ジャブでポイントを取って」とアドバイスを受け、猛反撃したものの、ポイントは届かなかった。井上は「リベンジが決まってから充実した練習ができました。前回負けた時は(自分が)情けないと思ったけれど、今日は言うことはない」と振り返った。

前回の永田戦直後、現役引退を表明。尚弥らの激励を受け、22年2月から現役復帰。昨年8月、アブドゥラスル・イスモリロフ(ウズベキスタン)との王座決定戦を10回TKO勝ちし、約3年7カ月ぶりの再戦はリベンジの舞台だった。試合後、井上は涙を流しながら「正直、ここまでと思います。僕の人生で一番、頑張った。もういいかなと思います。悔いはない。自分が一番良く分かっているので、自分は教える方も好きなので」と2度目の引退の意向を示した。

応援に駆けつけた尚弥には引退に意向は伝えていないものの「(引退意向を)感じ取っていると思います」と心境を明かした。