ボクシングWBO世界バンタム級王者のジェーソン・モロニー(33=オーストラリア)が28日夜、羽田着の航空便で来日した。5月6日に東京ドームで行われる同級5位で元K-1スーパーバンタム級王者武居由樹(27=大橋)との2度目の防衛戦のため、試合約1週間前に日本の地の降り立った。「キャリア最高のトレーニングができた。キャリアでの最高の仕上がり」と自信を口にした。

母国での凱旋(がいせん)防衛戦よりも、武居の挑戦を受けることを決めた。「オーストラリアで防衛戦をしたい希望はあったが、東京ドームで行われる日本ボクシング史上最大の興行で自分が防衛戦をできるなんて、これ以上のことはないと思って受けた。自分にとっては日本で試合があればやりたい思いがあったので、夢が1つかなうイベント。断るわけがない」と言葉に力を込めた。

武居戦に備え、母国で約3カ月ほどのトレーニングを消化。前日本バンタム級王者でWBA世界同級3位の堤聖也(角海老宝石)ら日本勢とのスパーリングでサウスポー対策、日本人対策を積んできた。「彼(武居)はとても強い選手。タフな対戦になると予想していたので、(日本人)3人のパートナーを呼んだ。良いトレーニングをしてきたので、結果を出したい。キャリア最高のコンディションができている。良い試合になると思う」と世界王者らしい風格を漂わせた。

昨年1月、元世界2階級制覇王者亀田和毅(TMK)の練習パートナーとして来日済み。トレーナーら陣営も含め、すしやたこ焼き、焼き肉など日本食が好みだという。モロニーは「日本食は全部大好きだ。今は減量で食べられないが、試合後、たこ焼き、お好み焼きで祝いして、おいしいものを食べたいね」と声をはずませていた。