プロボクシングWBO世界バンタム級1位の元WBC世界フライ級王者比嘉大吾(29=志成)が6年5カ月ぶりの世界王座返り咲きへ、練習後に倒れ込むほどの異例ハードトレを公開した。9月3日、東京・有明アリーナで同級王者の武居由樹(28=大橋)に挑戦する。19日には東京・目黒区の所属ジムで練習を公開。シャドーボクシング、サンドバッグ打ちをした後、野木丈司トレーナー(64)の号令のもと、10秒間のランニングマシン全力ダッシュし、直後に10秒間のサンドバッグ打ちを2セットも取り組んだ。
汗びっしょりになった比嘉は、膝と手を床について倒れこむと「きつい…今日は公開練習ですよね」と苦笑。指示した野木トレーナーは「いつもは10セットをやっていますから」と涼しい顔でうなずいた。思わず視察に訪れた武居陣営となる元世界3階級制覇王者八重樫東トレーナーからも「素晴らしい練習ですね」と目を見張った。
試合まで約2週間となった現在、体重もリミット(53・5キロまで)残り4キロまで絞ったという比嘉は「武居選手は1番がパンチ力、踏み込み、バネがある。距離感もいい。結構、いろいろできる選手。(勝敗を分けるのは)距離じゃないですか。離れていると武居選手の倒しっぷりがでると思うし。自分がどれだけ入って距離をつぶして、という距離次第になると思う」と気を引き締めた。
18年4月、自らの体重超過でWBC世界フライ級王座から陥落して以来の世界戦となる。世界2階級制覇への挑戦でもあり「6年ぶりに決まった。(6年は)あっという間。世界戦というより、気持ちはいつもの試合と変わらない。ただ目の前の試合に勝ちたい気持ち。激しい熱い試合になると思う」と気合を入れた。
現在、世界バンタム級はWBA王者が井上拓真(大橋)、WBC王者が中谷潤人(M・T)、IBF王者も西田凌佑(六島)と日本人が独占している。ハードパンチャー同士の日本人対決を制すれば、日本人王者同士の統一戦も見えてくるホットな階級だ。比嘉は「ここから先、王座を取ればバンタム級が熱いので。みんな盛り上がると思う。今度、どうなるか。まず(王座を)取ることを考えている」と集中力を研ぎ澄ませていた。

