プロボクシングWBA世界バンタム級王者の井上拓真(28=大橋)が、3度目の防衛戦に圧勝してWBC同級王者の中谷潤人(26=M・T)との統一戦に弾みをつける。Amazonプライムビデオ・ボクシング10大会が10月13、14日の2日間興行として、東京・有明アリーナーで開催されることが22日、都内で発表された。
第1日の13日のメインイベントに登場する井上は、元日本同級王者で同級3位の堤聖也(28=角海老宝石)とV3戦に臨む。アマチュア時代に対戦して勝利を収めている挑戦者との一戦に「向こうはリベンジの気持ちでくると思うが、しっかり返り討ちにして、先に見据える統一戦に向けてしっかり勝ちたい」と自信をみなぎらせた。
第2日の翌14日に以前から統一戦を希望している中谷が、同級1位ペッチ・ソー・チットパッタナ(30=タイ)との2度目防衛戦に臨む。1日違いの“競演”に「気合が入る。他団体である中谷選手の試合は注目している。今日はあいさつぐらいでしたが、今後は(対戦が)あるかもしれない。そこは楽しみですね」とライバル王者を意識していた。
現在、世界バンタム級はWBAが井上、WBCが中谷、WBOが武居由樹(28=大橋)、IBF王者が西田凌佑(27=六島)と4団体の王座を日本人が独占している。その4王座はもともとは拓真の兄尚弥が22年にすべて統一し、23年に返上したベルト。それだけに自分が再び統一するという強い決意は揺るぎない。
「兄が4団体王座を返上して、自分がバンタム級に下げて1本目のベルトを取った。4団体すべて統一すると公言しているので、中谷選手、西田選手との試合に向けて、しっかり勝ちを収めて次のステージに行きたいです」(井上)。
対戦相手の堤はプロ入り後は11勝(8KO)2分けと無敗で世界挑戦のチャンスをつかんだ。井上も「気持ちも強くて、アマチュア時代からすごくタフな印象がある」と高く評価しているが「厳しい試合にはしない。内容的に一方的に、くっついても離れても自分のやりたいようにやるだけ」とも。圧倒的な強さを見せつけて、中谷との統一戦への機運を盛り上げるつもりだ。【首藤正徳】

