元ONEライト級MMA(総合格闘技)世界王者の青木真也(41)がついにプロレスでも頂点に立った。

DDT後楽園大会で、上野勇希(28)が持つ同団体の最上位王座「KO-D無差別級王座」に4度目の挑戦。場外ではイスの列に投げ飛ばされ、場外マットにボディスラムでたたきつけられるなど苦戦を強いられたが、リング上では真っ向から上野とエルボーを打ち合った。

上野に青木のお株を奪うような下からの三角絞めを狙われた際には、そのまま上野を持ち上げ、パイルドライバーでマットに突き刺した。その後、フロントチョークで締め上げ、場外に逃れた上野目がけてトペ・スイシーダ(頭から突っ込む場外ダイブ)も見舞った。

終盤、上野のドロップキック2連発&BME(ベスト・ムーンサルト・エバー)をはね返し、最後は19分49秒、瞬間的にバックをとって変型グラウンド卍(まんじ)固めに移行。ギブアップを奪った。第83代王者となり、上野は8度目の防衛に失敗した。

青木は試合後、「上野、強かった。お前の事が好き。愛してます。だから言います。負けた者は去れ」と上野に“退去命令”。上野は一礼してから悔しそうにリングを去っていった。

青木は続けて「今日からDDTのチャンピオンとして上野勇希から引き継いだものを一生懸命守っていきます。俺がこのベルトを取ったからには当然、中嶋勝彦にはやり返すし、誰とでもチャンピオンとして戦う所存です」と宣言。かつてDDTの遠藤哲哉に強烈な張り手を見舞い、脳振とうで欠場に追い込んだ当時ノアの中嶋勝彦(現LIDET UWF世界王者)へ宣戦布告した。

その後、「何だ? 誰か(次期挑戦者候補が)出てくるんじゃないか? こういう時は。誰でもいいぞ」と話し、誰も出てこない様子に「そういう団体か」と言ってファンを笑わせた瞬間に、中嶋と因縁のあるその遠藤が登場した。

青木は「おお、よりによって一番ぬるいヤツがやってきたな。お前、ずっと寝てんじゃねえよ。中嶋にやられてから、お前あがいたのかよ? 上野もMAOもあがいてきたよ。お前だけ寝てるだけじゃねえかよ。そいつが1番目の挑戦者? 申し訳ないけど却下します」と辛辣(しんらつ)な言葉で、遠藤の挑戦を却下した。

しかし遠藤は「正直、あんたが勝つとは思わなかった。あんたの思惑どおり、俺はすげえギクシャクしてるよ。だからこそKO-Dをもう一度巻いて、DDTの頂点に立たなきゃいけねえんだ。中嶋勝彦にやり返すのはあんたじゃない。俺がそのベルトを巻いて」と言い返した。

「オーケー、青木真也としてはお断りします。ただKO-Dチャンピオンとして、お前の挑戦、たたきつぶしてやる」という青木に、遠藤はあらためて「青木さん、本当に中嶋勝彦の名前を出したのは、あなたしかいないんですよ。青木さん、あなたも試合で負けて人生変わったことありますよね。その時、手を差し伸べてくれた人がいますか? 俺にとっては、それがあんたなんだよ。俺の挑戦、受けてくれ!」と直訴。青木は「オーケー、やりましょう」とうなずいた。2人の対戦は9月8日名古屋大会(愛知・名古屋国際会議場イベントホール)で開催されることが決定した。