ボクシングWBO世界バンタム級王者武居由樹(28=大橋)がK-1王者時代から続く因縁を「クリスマス決戦」で決着させる意気込みを示した。

24日、東京・有明アリーナで同級10位ユッタポン・トンディー(31=タイ)との2度目防衛戦を控え、5日に横浜市の所属ジムで練習を公開。キック時代からタイ勢と判定決着が続いてきたと明かし、ボクシング世界戦で自身初のKO勝利をもぎとり、すべて「清算」する意欲をみせた。

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タイ勢とKOで完全決着をつける-。武居がユッタポン戦を見据え、K-1スーパーバンタム級王者時代か続く「因縁」を口にした。タイ勢3人全員と判定決着だったと明かし「K-1時代、タイ人選手とはあまり良い内容ではなかった。振り返るとタイ人の独特なリズムに合わせてしまい、ずるずると判定にいってしまった記憶がある。そこを生かして本当に自分のリズムで自分が戦いたいようにやる」とKO防衛への熱い思いを口にした。

挑戦者ユッタポンは20年にプロ転向し、WBAアジア同級王座(日本未公認)を獲得して昨年2月にはWBA世界同級ランク入り。アマ経験豊富で国際大会優勝とともに、五輪連覇の前WBO世界フェザー級王者ロベイシ・ラミレス(キューバ)にも勝利した経験がある。武居は「今回ここで(因縁を)全部、払拭(ふっしょく)したい」と強調。所属ジムの大橋秀行会長(59)は「なかなかの強敵。これに勝てば来年、また武居も大きく伸びるのではないか」と期待した。

今年の世界戦2試合は世界王者ジェーソン・モロニー(オーストラリア)、元世界王者比嘉大吾(志成)と新旧王者に2連勝した。判定勝利が続いたことで「自分の中で判定で勝つことに納得していない。今回こそはバチッと倒して勝ちたい。今回勝たないと(24年を)締めくくれない。24年が終わる時は最高の1年だったと言えるように」とキッパリ。3戦ぶりのKO勝利で、王者として年越しするつもりだ。【藤中栄二】

〇…天心とすれ違い!? 来年の目標となる那須川戦について武居が「何となくフラれたのかな。引き寄せるものがあればいつか巡り合えると思う」と嘆いた。来秋の世界戦を計画する那須川から「必ずやるので焦らず待って」とメッセージが出ていたが、早期対決を望んでいる武居は「待っているのもいいですが。じゃあ『もう1本持って来いよ』と思う」と統一戦を希望した。15日にIBF王者西田が同じタイ人挑戦者と初防衛戦を控えており「王者として比べられる。内容で勝ちたい」と燃えていた。