ボクシングWBA世界ライトフライ級1位高見亨介(23=帝拳)が世界2階級制覇王者と堂々と“神経戦”を繰り広げた。30日、横浜BUNTAIで同級王者エリック・ロサ(25=ドミニカ共和国)に挑戦する。28日、横浜市で公式会見に臨み、初対面したロサの隣に着席。「生意気」と評される高見は6回KO宣言を繰り返し、王者と軽快な「舌戦」を展開した。同興行で世界戦に臨むWBA、WBC世界フライ級統一王者寺地拳四朗(33=BMB)、WBA世界バンタム級2位比嘉大吾(29=志成)も会見に同席した。
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高見は終始、強気だった。所属ジムの本田明彦会長から「ジムで1番、生意気」と評される23歳は拳を交える無敗王者ロサが真横に着席していても関係ない。幼少時代からの友人で格闘家の平本蓮に3週間前、贈られたTシャツを着用し「メンタルも体も最高に仕上げてこられた」と手応え。王者との駆け引きにも堂々と応じてみせた。
プロ10戦目での世界初挑戦となるが、18日の公開練習で「6回あたりで仕留められば」と言い切った。そのKO宣言を知るロサから「6回でKOすると話しているが大きな間違い。KOを狙う時は気をつけて。私がKOするかも」とクギを刺された。王者の誇りを示す王者を横目に、高見は「僕が6回で倒すことを警戒しているみたい。意外にクレバーに戦えるところをみせ、6回に倒したい」とKO宣言を繰り返した。
さらにロサからWBAベルトを誇示され「オレにKO宣言なんて、まったくクレイジー」と挑発されたが、高見は涼しい顔。「いっぱい絡んできた。ツンツンて、分かりやすい英語で。(クレイジーと言われ)なおさら倒しにいきたいなという気持ちになった」と強気の姿勢を貫いた。
ロサを指導するイスマエル・サラス・トレーナーからも「KOを狙う方は必ずガードが下がる。そこを私たちが突く」と指摘されても、高見は「めちゃくちゃガードを上げていきたい。KOで倒して勝つことが理想」と笑顔で対応。ロサとの“前哨戦”を互角以上に渡り合い、世界奪取を予感させるムードを演出した。【藤中栄二】

