プロボクシングWBA世界ミニマム級王者松本流星(27=帝拳)が世界戦後に亡くなった恩師にささげる完全勝利を狙う。15日、横浜BUNTAIで同級4位高田勇仁(27=ライオンズ)との初防衛戦に臨む。2日には東京・新宿区の所属ジムで練習を公開し、シャドーボクシングと指導を担当する田中繊大トレーナー(53)とのミット打ちを公開した。

昨年9月の同級王座決定戦以来となる高田との再戦。前回は偶然のバッティングにより負傷判定勝ちだった。松本は「今回は完全決着というテーマを掲げている。全部の面で上回っているところを証明し、圧倒的に勝ちたいと思う。理想はKOがいいですけど判定になったとしても1ポイントも与えない勝ち方をしたい」と気合を入れ直した。

日大時代に指導を受けた同大ボクシング部前監督の梅下新介さんが昨年10月、51歳で死去した。松本は「すごく尊敬する部分は世界戦が終わった後、すぐにおめでとうの次に高田選手が無事で良かったと連絡が入った。教え子が世界王者になった上でも人間力がすごいと思った。目標は王者だけど、目的は人間形成とずっと言われていたので」と思い出を振り返る。

昨夜から今朝にかけた夢では梅下さんが登場したと明かし「初めて夢に出てきてくれた。いつもお酒が大好きで(夢でも)飲んでいましたが、15日の試合も『もちろん、いくで』と言ってくれた。起きた時に現実に戻ったけど、ピリっとさせられたし、うれしかった。この時期に(夢に)出てきてくれて本当に良い方向に進んでいると思う」と何度もうなずいた。

世界王者となったものの「自信はつきましたが、王者なった意識は持ちすぎていない。良い風に挑戦者だと思っている」と自然体を強調。さらに「ここで(世界王座を)落としていたら、次に、いつか来るであろう大きい試合ができない。そのために勝ち続けるという気持ちをいまだに持っている」と自覚も十分だ。田中トレーナーは「前回の試合に勝った後に一段と強くなっている。全体的にレベルアップしている」と太鼓判を押していた。