<JWP:東京大会>◇18日◇後楽園ホール◇829人

 米山香織(29)が高橋奈苗(31=フリー)を破り、団体外に流出していたJWP無差別級王座を奪回した。「JWPマットを(イメージカラーの)赤に染める」という奈苗にわずか半年で所属選手のほとんどがシングルで敗れ、至宝を奪われるという団体の危機に直面していたが、トーナメントを制して挑戦権を得た米山は、髪の毛をかける背水の陣を敷いて試合に臨んだ。序盤から奈苗の直進ファイトに劣勢を強いられたが、昨年末に引退した日向あずみさんに伝授されたヒザ攻撃で逆転。必殺技の米-ZOUでも倒すことはできなかったが、雪崩式米-ZOUを繰り出して3カウント奪取。デビュー10年で初めて頂点のベルトを腰に巻いた。試合後は「JWPの選手とは防衛戦をしない。いい試合にする自信はあるけどお金にならない。JWPはお客さんが少なくなって危機と言われているけど、その危機すら外には伝わっていない。他団体リングで防衛戦をしてJWPをアピールしていく」と宣言。絶対エース日向引退で危機に陥っているJWPに「米山革命」を起こすと高らかにアピールした。

 セミで行われたJWPタッグ&デイリースポーツ女子タッグ選手権は植松寿絵&KAZUKIが阿部幸江&輝優優を破り5度目の防衛に成功した。