<プロボクシング:東日本新人王決勝>◇2日◇東京・後楽園ホール

 大会最年少となる17歳の高校生が、打撃戦に逆転勝ちでMVPに輝いた。スーパーフェザー級粕谷雄一郎(石川・立川)はキックボクシングの元日本王者穎川裕(25)と対戦。初回にダウンも3、4回にダウンを奪い返して3-0の判定勝ち。体育大への受験とも戦いながら、12月21日には全日本を狙う。

 粕谷は4回に左フックでダウンを奪った。1回に「夢中でいったらカウンターをもらった」と先にダウンした。3回の右ストレートに続き、2度のダウンを奪い返す。これで逆転に、思わず舌をペロリと出した。

 判定とはなったが、ジャッジ3者とも2ポイント差の3-0と文句なし。キックの元日本王者に堂々と打ち勝った。「最初のダウンがいいストレートで流れに乗れた。楽しかった」と、満面の笑みだった。

 通学路にあるジムに興味を持ち、中3で入門した。「練習したことが試合で出る」とはまり、1月にプロデビュー。1年たたずに5連勝で、17歳でのMVPに輝いた。

 立川国際中教高3年で、スポーツトレーナーを目指して受験する。日体大が第1志望。毎日3時間受験勉強の日々も「パンチで吹っ飛んじゃった」と笑わせた。全日本へ「両立は大変だけど、最年少らしくアグレッシブに」と宣言した。