メインイベントでGHCヘビー級王座戦が行われ、第51代王者の内藤哲也(44)が25分47秒、デスティーノで挑戦者OZAWA(29)を仕留め、初防衛に成功した。

互いに譲らない死闘は流れが二転三転。OZAWAがレフェリーの気を引いている間に極悪軍団TEAM2000Xが介入し、内藤をいたぶれば、OZAWAが必殺のReal Rebel(ワンステップでコーナーポストに飛び乗って繰り出すフェニックス・スプラッシュ)を完璧に決めた場面では、逆にロス・トランキーロス・デ・ハポン(LTJ)のBUSHIがレフェリーの足を引っ張ってカウントさせず。さらにBUSHIは毒霧を見舞ってOZAWAの視界を制限。最後は内藤がフラフラになりながらも伝家の宝刀デスティーノでOZAWAを仕留め、初防衛に成功した。

試合後、激闘を終えた内藤の前に拳王が登場し、マイクを握った。「内藤哲也、タイトルマッチ防衛おめでとう」と切り出すと、「そして……疲れてんじゃねえか? 俺が倒したかった頃の内藤哲也とはまるで違うぞ」と挑発。その上で「お前が1月にノアに来て、そしてGHCチャンピオンになって、ノアを業界1位にしたい、その思いはノアのレスラーとしてもうれしかった。そして、お前がチャンピオンとしていろいろノアのために動いてるのも、俺は分かってるよ」と一定の理解を示しつつも「俺はな、お前以上にノアのことを思っている! お前以上にノアが好きだ! そして、お前以上にプロレスリング・ノアを愛している!」と魂の叫びをぶつけた。

さらに拳王は「今日の試合を見てたけど、内藤、本当は荷が重くないか? お前のことを思ったら、このベルトはもう大丈夫だろ。次、このベルトは俺が獲って、ノアをもっともっと上の、業界1位へ押し上げる!」と宣言。「お前が疲れてると思ってるから、もうすぐでいいよ。11月頭に後楽園ホールあったよな? そこで俺の挑戦を受けろ! お前の答えを待ってるぞ。とりあえず、タイトルマッチお疲れ様でした」と次期挑戦を突きつけてリングを降りた。

これに対し、マイクを持った内藤は「ブエナス・ノーチェス、両国!」と観衆に呼びかけ、集まったファンに「グラシアス・アミーゴ」と感謝を伝えた。続けて「第51代GHCヘビー級チャンピオンである俺は、これからもこのプロレスリング・ノアのリングで…」と語りかけたところで、先ほどの拳王の乱入を振り返り、「なんか途中でうるさい人が入ってきたけどさあ、そんな時にはあの言葉でしょ。皆さま分かるでしょ? 拳王選手、そう、まさにトランキーロ! あっせんなよ!」と決めゼリフで一蹴した。

そして最後は「じゃあ、うるさい人はほっといて、今日ここ両国にお集まりくださったたくさんのお客さま、最後もちろん大合唱したいでしょ? 俺もしたいよ」とファンをあおり、お決まりの「BUSHI、RYUSEI、イ・内藤、ノソトロス! ロス・トランキーロス・デ・ハ・ポーン!」の大合唱で両国大会を締めくくった。

バックステージに戻った内藤は、今大会の観衆(4253人)について言及。「俺は言ったよ、新日本プロレスの10月の両国と観客動員数で対決しようって。見事なまでの惨敗。完敗だよ」と潔く現実を受け止めた上で、「でもさ、いいんじゃない? この差をちゃんと見た上で、これからプロレスリング・ノア、上を目指そうよ。今のままで満足してる選手がいるのかどうか知らないけどさ、両国国技館ぐらい一瞬でチケットがなくなってしまうぐらい、プロレスリング・ノアを高みに持ってこうよ。俺が先頭に立って、その高みまでお連れしますよ」と強い決意を口にした。

また、自身の戦いぶりについても「俺にとっていろんな思い出がある両国国技館。なんか納得できない自分がいるよ。客席を見てもそう、リング上を見てもそう、なんか納得できない自分がいる」と吐露しつつ、「それって要するに、さらなる高みを目指せるっていうことじゃん。俺は現状に満足せず、もっともっと高いレベルの内藤哲也へ持っていきたいと思います。もちろん、このプロレスリング・ノアとともにね」と前を向いた。最後は「俺はこのプロレスリング・ノアのリングに残るし、このリングをさらなる高みへ連れていきますよ。じゃあ皆様、またお会いしましょう。アディオス!」と力強く言い残し、控室へと消えていった。