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第9回大相撲総選挙

担当記者が大予想

ライバル心メラメラの豊山に期待/実藤記者

豊山はつっぱりで松鳳山を押し込む(2020年初場所)豊山はつっぱりで松鳳山を押し込む(2020年初場所)
1位 豊山 6位 阿炎
2位 朝乃山 7位 炎鵬
3位 貴景勝 8位 琴勝峰
4位 琴ノ若 9位 阿武咲
5位 御嶽海 10位 隆の勝

ポテンシャルを秘める豊山に期待する。

恵まれた体つきは十分。何より、新大関朝乃山へのライバル心が「大化け」の予感を漂わせる。

東農大の小柳(豊山の本名)と近大の石橋(朝乃山の本名)は大学時代から強烈なライバル関係にある。16年春場所、三段目最下位格付け出しの初土俵は同じスタートライン。そこからお互い意識し合って、出世争いを繰り広げてきた。

新十両は豊山が16年九州場所(朝乃山は17年春場所)、新入幕は17年夏場所(同17年秋場所)と先を走ってきた。しかし、ここにきての差を実感する。「正直、悔しいですね」とも話していた。一方で今年初場所後、豊山の披露宴で朝乃山に「嫁取りも先かぁ~」と絡まれたという。それだけ新大関も意識してきた存在で「負けられない」ライバル関係は何より力になる。むらがある突き押し相撲に、朝乃山の出世による発奮で磨きがかかれば次世代の大関候補とみる。

あと期待したいのは琴ノ若。師匠(佐渡ケ嶽親方=元関脇琴ノ若)譲りの穏やかな雰囲気がどうかだが、体つきを含めてスケールは大きそう。勢いのある部屋でもあり、幕内上位でもまれて自分の形を確立できれば、楽しみな存在になる。【実藤健一】

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