日本相撲協会は29日、春場所(3月13日初日、エディオンアリーナ大阪)の新番付を発表した。

 初土俵から所要48場所で新入幕を果たした日大出身の明瀬山(30=木瀬)は、大阪・吹田市内の部屋で会見し「番付表を見たときに文字が大きくなっていた。十両に上がって5年くらいたっているので、うれしいです」と笑顔で喜んだ。

 十両に上がった直後の11年前半にヘルニアを患い、幕下に逆戻りするなど、苦労も多かった。「自分の中で嫌になるときもあった。でも、親方が一生懸命指導してくれたので。一緒にビデオを見て勝負どころを教えてもらったし、『あきらめるな』と言ってくれた。親方の言うことを聞いたから、今の番付がある」と、会見で横に座った師匠の木瀬親方(元前頭肥後ノ海)に感謝しきりだった。