大相撲秋巡業は21日、神戸市中央体育館で行われた。大関稀勢の里(30=田子ノ浦)は、小結栃煌山(29=春日野)との三番稽古をこなした。

 力強さに加え、土俵際で粘って逆転する相撲などを見せ、12勝1敗。土俵際の粘り腰については「あそこが一番おもしろいですから」と説明。同学年の実力者との稽古に「栃煌山は大関クラスの力を持ってるから。おじさん2人で頑張ってるよ」と笑った。

 元野球少年として、プロ野球ドラフト会議への関心も高かった。同じ茨城出身で阪神のドラフト1位大山悠輔内野手(21=白鴎大)についても「下妻市出身だよね」と情報を入手済みだった。

 九州場所(11月13日初日、福岡国際センター)の宿舎が、今年から福岡・大野城市に移る予定で、同市内に宿舎がある大関豪栄道らの境川部屋との合同稽古が計画されている。稀勢の里は「しっかり体を作って、しっかり整えていきたい」と話した。