碧山は右足だけで俵上に残り、輝をはたき込みで破った。物言いの末、勝敗は軍配通りとなったが、場内アナウンスは「かかとが残っていたので、輝の勝ち」と間違えた。「一瞬、体が止まったよ」とドタバタの2敗キープに苦笑いした。

 前夜は同じ部屋の栃煌山、栃ノ心とステーキをたらふく食べた。「おなかの調子が悪いから、よく焼いてもらった。それでも、朝はだいぶ危なかったよ」。12年夏場所の旭天鵬以来となる平幕優勝へ、元関脇の実力者が奮闘中だ。

 ◆物言いがつくも覆らず碧山に敗れた輝のコメント 審判の方々がしっかり見たと思う。それについて自分の判断はない。