横綱白鵬(32=宮城野)が、横綱日馬富士(33=伊勢ケ浜)を破り14勝1敗で、2場所連続39度目の優勝を飾った。13日目には通算勝利数で魁皇を抜き歴代単独1位に立った場所で花を添えた。

 白鵬は優勝インタビューを「名古屋のみなさん、サン・キュー!」と切り出した。「11日目で負けてしまいまして、その流れが後から良かったので。もう一番あるよと言い聞かせながら、気楽に土俵に上がりました。名古屋場所が今回60回記念大会と言うこともありまして、実は、昭和33年ここの初場所で初代若乃花が優勝しました。この若乃花さんと私、実は縁がありまして。ちょうど今から26年前に、世界の相撲のルーツということでモンゴルを訪ねられたんですね。私の父と対談しまして。その頃私は6歳で、若乃花関からお菓子をいただいたんです。それがなんと、うまい棒だったという。その記念すべき名古屋で大記録を達成できて、縁を感じております。」と振り返った。

 次の目標も口にした。「魁皇関の1047勝というのがありましたけど、同じ横綱として千代の富士関の1045勝というのは、名古屋場所で目標と掲げた。その両方を達成できて、本当に、みなさんにお見せすることができて幸せだなと思ってます。ゆっくり明日からふるさとに帰って休みたいと思うんですけど、今頭にあるのは幕内1000勝目指して頑張りたいと思います。名古屋のみなさん、熱い15日間をありがとうございました」と力強く話した。