大相撲の稀勢の里関と日馬富士関の両横綱が14日、東日本大震災からの復興を願い、岩手県釜石市の鵜住居(うのすまい)小学校と釜石東中学校の共用体育館で土俵入りを披露した。

 稀勢の里関は露払いに同県出身の幕内錦木関、太刀持ちに幕内輝関を従えて力強い雲竜型を披露。日馬富士関は不知火型を行い、集まった約千人から大きな拍手に包まれた。土俵入り前に両横綱らは釜石駅前に設置の「復興の鐘」を訪問し、鵜住(うのすみ)神社へ参拝もした。

 日本相撲協会は東日本大震災発生から7年連続で被災地での復興土俵入りを実施。稀勢の里関は横綱として初めて務め「見えないところでまだまだ苦しんでいる人はいると思う。力になれればと、一生懸命やった」と述べ、日馬富士関は「(被災地が)復活している姿は見えた。これからもっと発展することを祈っている」と語った。