元横綱日馬富士関(33)が傷害容疑で鳥取県警から書類送検されたことを受けて、日本相撲協会は11日、親方や力士ら全協会員を対象に「暴力問題の再発防止について」と題した研修会を実施すると発表した。同協会の危機管理委員会が最終報告を予定している臨時理事会翌日の21日に、東京・両国国技館で行う。

 八角理事長(元横綱北勝海)は「毎年やっているけれども、こういうことは何回も何回も。同じことかもしれないけど、繰り返していかなきゃいけないと、ずっと思っているけど、あらためてそう思う」と、力説した。暴行を受けた平幕貴ノ岩が、問題発覚以降、これまでいっこうに姿を見せていないことには「具合が悪いとは師匠(貴乃花親方=元横綱)から聞いているけれど、どのぐらい悪いのか、やっぱり心配ですよね」と話した。

 今後は貴乃花親方に、危機管理委による貴ノ岩への事情聴取への協力を要請することになる。八角理事長は「1番は(貴ノ岩が)体調を整えること。協会員だから守らないといけない。(事情聴取に)答えられる状況をつくっていかないと」と、心身ともに万全の状態で全容解明を目指す危機管理委の事情聴取に応じられる環境を整える構えだ。