大相撲の元横綱日馬富士関の暴行事件を受けて日本相撲協会は21日、東京・両国国技館で、暴力問題再発防止の研修会を開いた。

 研修会は相撲協会評議員会の池坊議長のあいさつに始まり、外部理事で危機管理委員会の高野委員長による研修、八角理事長(元横綱北勝海)の講話の3部構成で行われた。現在は入院中で暴行を受けた平幕貴ノ岩ら一部を除き、約1000人のほぼ全協会員が参加した。八角理事長は冒頭で全参加者に謝罪。その後は非公開だったが「何げない気持ちでやった暴力が、組織を揺るがすようなはめになってしまう」「力士は優しいながら力持ちということを根付かせていく」などと話していたことを、春日野広報部長(元関脇栃乃和歌)が研修会後に明かした。また池坊議長は「皆さま方に期待しております」と、エールを送っていた。