西前頭2枚目の阿炎(あび、24=錣山)が横綱白鵬を破り、初金星を挙げた。

 自身初の2場所連続休場明けからの優勝を狙う白鵬は、立ち合いから何もさせてもらえずに土俵を割った。17年春場所から続いていた、初顔合わせ相手の連勝は9でストップ。支度部屋では、報道陣の質問に対して「見ての通り」と目を閉じたまま答えるのが精いっぱい。その後、気持ちを切り替えたのか、駐車場に向かう際には「(阿炎が)いい相撲取ったんじゃない」と、4月の春巡業で胸を出した期待の若手をほめた。今場所初黒星に「本当に一番一番です」と、多くは語らず帰りの車に乗り込んだ。