関脇栃ノ心(30=春日野)の大関昇進が事実上、決まった。

 日本相撲協会審判部の阿武松部長(56=元関脇益荒雄)は、千秋楽の27日正午すぎに、栃ノ心の大関昇進をはかる理事会の招集を八角理事長(54=元横綱北勝海)に要請。これを同理事長は了承した。

 これを受け同協会は、場所後の30日に臨時理事会を開催。その後の名古屋場所番付編成会議をへて、新大関栃ノ心が誕生する。

 阿武松部長は、満場一致で審判部の総意だったことを明かし「相撲っぷり、安定感と大関に値すると強く思って理事長に(理事会の開催を)要請しました。ここ数場所の安定感もそうですが(今場所は)横綱白鵬を倒した。あの四つ身で白鵬を倒せる力士は(他に)いない」と高評価。「上を目指す大関になってほしい」と、横綱昇進さえも期待した。